ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2009年05月14日

新ルール&日本代表先発

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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5月13日のIRB(国際ラグビーボード)の理事会で、昨年8月から日本でも実施されていた試験的実施ルール(ELV)について、13項目中、10項目が本格導入されることが決まった。外された3項目は以下の通り。

※本格導入されない項目
第17条=頭と肩を腰よりも低くしてはならないという記述を削除する
第17条=プレーヤーは、モールを引き倒して防御することができる
第19条=いずれのチームも、ラインアウトに参加する人数に制限を設けない

スクラムのオフサイドラインが5m下がったこと、自陣22mライン内にボールを戻しての直接のタッチキックがダイレクトタッチになることなどは本格的に採用されることになった。このルールは、5月23日から世界的に導入される。つまり、U20世界ラグビー選手権(JWC)は、新しい競技規則で行われるわけだ。

大きな影響を与えそうなのは、モールの引き倒しが認められなくなったこと。これは、モールが倒せることで、ディフェンスが最初からモールに入ってこないので攻めるスペースが生まれない、ラグビーにいい影響を与えていないという意見が多いからなのだが、このあたりは、このルールを肯定する意見の多い日本とは食い違っている。もちろん、日本の指導者数名に話を聞いたところでは、モールの引き倒しを歓迎する声ばかりではない。モールを得意とするチームの成績が振るわなくなった現実もあった。

いずれにしても結論は出た。日本で危惧されるのは過剰に反応してモールばかりにこだわるチームが出ること。ルールの範囲内であれば否定はできないのだが、あくまでも攻撃スペースを作るために、一つのオプションとして使ってほしいと願う。ルールに翻弄されることなく、ラグビーの本質を突き詰めてほしいところ。

16日の日韓戦の日本代表先発予定メンバーが発表になった。フロントローは神戸製鋼トリオ。北川、中山、菊谷はトヨタ自動車、トンプソンは近鉄と、FWには旧関西社会人リーグ勢が揃う。小野澤宏時、50キャップ目! 勝てば、最終週を待たずに連覇が決まる。表彰式も行われる予定。みなさん、ぜひ花園へ。

1平島、2安江、3山下、4トンプソン、5北川、6リーチ、7中山、8菊谷、9吉田朋生、10ウェブ、11小野澤、12ニコラス、13今村、14五郎丸、15タラント/16青木、17川俣、18大野、19タウファ、20矢富、21大田尾、22冨岡

Handbook

また、この試合からU20世界ラグビー選手権の各会場の計6日間、「スタンプラリー」が行われる。会場などで無料配布されている「ラグビー・ハンドブック」をゲットし、P.12-13を開くと、スタンプコーナーがある。そこにスタンプを貯めて、会場で直接プレゼントがもらえる仕組みになっている。大野均選手、田中史朗選手、マイケル・リーチ選手、女子日本代表の山口真理恵選手のインタビューもある。花園ラグビー場でも配布されるので、ぜひゲットしてください。

追記◎新シーズンからトップリーグに昇格するホンダヒートから、新加入選手のお知らせ。スーパー14ブランビーズ所属のSO/CTBジーン・フェアバンクスである。活躍しそう。

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