ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2008年10月23日

「ぐんぐんうまくなる」お知らせ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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きょうはお知らせを。写真の表紙は、ベースボール・マガジン社から出版される「ぐんぐんうまくなる!ラグビー」である。10月末くらいから書店に並び始めるかな。僕はこの本の編集を手伝ったのだが、ラグビーを始めたばかりの子供達(特に中・高校生)にとって、とてもいい内容だと思う。

Gungun

著者である清宮克幸さんは、まえがきで語りかける。「大切な基本スキルはもちろん、ラグビーがうまくなるために必要な考え方をまとめてみた。まずは難しいことは考えずに、ラグビーボールを持ってグラウンドを駆け回る楽しさ、みんなの力でトライをする喜びを味わってもらいたい」

トップリーグの監督である著者だが、この本は、徹底してラグビーを始めたばかりの視点が貫かれている。この本のコンセプトを話し合っているとき、清宮監督は、ボールを手でぽんぽん放り上げながら、「ボールが手に入ったとき、最初にやるのはなんだろうね」と、考え始めた。そして、自宅の部屋や公園で、少人数の友達とできることに限定して、練習方法を次々に提示した。

「小さな子供はボールを持つと離したがらない。最初はそれでいい。つかまって、動けなくなって、どうしようもなくなったとき、そばに仲間がいてくれることの意味が分かる」

これは、ラグビーの魅力が書かれたページに記されている言葉である。本書は、最終的な目標である「トライ」をとるために、スペース感覚を養う練習方法が多数示され、その後に、パス、キック、ラン、タックルといった基本スキルが解説されている。パスの手本を見せてくれるのが、ジョージ・グレーガン選手だったり、ステップの例が、小野澤宏時選手だったり、講師も豪華である。小野澤選手のステップがなぜ抜けるのか、その凄さも分かる。

スクラム、ラインアウトなど高度なこと、サインプレーなど戦術的なことは一切出てこない。あくまでも基礎スキルの本である。プレーしていない人にも、ラグビーの魅力について書かれたところは面白いと思う。高校、大学、社会人での清宮監督の体験談が盛り込まれた8本のコラムは興味深い。

そして、最後は基礎的な体作り。これ、運動不足のお父さん、お母さんにも簡単にできるものなので役立つかも。僕も最近実践している。

◎お知らせ
11月1日のトークライブのお知らせです。今回日本代表スコッド入りも果たした三洋電機のバイスキャプテン、三宅敬選手がゲストです。三洋電機のこと、ジャパンのこと、いろんな話が聞けるでしょう。まだ少し席に余裕があるようですので、ぜひどうぞ。予約受付中です。
【森本優子ラグビーに乾杯! vol.5】
●日時:2008年11月1日(土)
午後3時キックオフ(2時半開場)
●会場:文鳥舎(東京・三鷹)
お申し込み方法の詳細は以下のHPより。
http://www12.plala.or.jp/bunchousha/
●パーソナリティー:森本優子(ラグビーマガジン編集部)
●ゲスト:三宅敬(三洋電機ワイルドナイツWTB)
●参加費:3,000円(ワンドリンク&おやつ)

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