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【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。
9月2日、千葉県庁にて、特発性拡張型心筋症による重い心不全で東京都内の病院に入院している中学2年生、岩田天晴(てんせい)君(13)の両親らが記者会見し、米国で心臓移植手術を受けられるよう募金協力を呼び掛けました。
コメントでも書いていただいているとおり、天晴君の父・天植さんは、大阪の北野高校、京都大学、博報堂でラグビー部に所属していました。僕もラグビー仲間からの連絡でこのことを知りました。2日の記者会見後に正式に活動がスタートするとのことでしたので、この件について初めて書きます。
天晴君は現在、人工心臓を装着しています。そのために小康状態を保っていますが、補助人工心臓は、長期間装着すると重大な障害が起こる可能性があるため、これは心臓移植までの短期的な処置です。心臓移植は、天晴君とドナーの心臓の大きさが同等でなければならないのですが、日本では、15歳未満の臓器提供が法的に禁止されているため、天晴君が日本で助けられる可能性はほとんどなく、やむを得ず、東京大学附属病院の医師を通して米国のUCLA病院へ救済のお願いをし、内諾を得たようです。
来年1月に渡米する予定ですが、手術費用などに約1億3000万円が必要です。健康保険などの公的なサポートは一切ありません。「天晴くんを救う会」という支援団体もでき、多くのラグビー仲間が参加しています。9月5日のトップリーグ開幕戦でも、募金活動が行われます。選手達も協力して行われるようです。ラグビーファンのみなさんのご協力をお願いできればと思い、書かせていただきました。募金の振込先など詳細はコチラをご覧ください。