ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2007年07月27日

タックル好き

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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まずは情報から。NECグリーンロケッツの選手たちが、自社CMに出演する。ノートパソコンの宣伝らしい。7月27日(金)、報道ステーション(テレビ朝日)、7月28日(土)知っとこ(毎日放送)で、テレビCMあり。浅野良太キャプテン、箕内拓郎選手らたくさんの選手が出るようだ。

一昨日の日記でも触れたが、「タックル」特集のラグビークリニックを熟読中である。結局、僕はタックルが好きだということか。僕は大学3年からフルバック(FB)になたのだが、それまではスタンドオフ(SO)、センター(CTB)だった。だからどのポジションのディフェンスのやり方にも興味がある。特に、フルバックのディフェンスは、相手との間合いのとり方が難しいので、いつも悩んでいたのだが、この本では、元7人制日本代表のネイサン・アシュレイさんが話を聞かせてくれている。

彼の一対一のディフェンスの強さは定評のあるところで、なぜ抜かれないのかが、これを読むと分かる。「距離を詰めるときに大切なことは、相手の動きを集中して見る。ヒントを見逃さないことです。次にどういうプレーをするかの動きを察知する。キックか。パスか。ボールの持ち方で、どちらに走るかもわかる〜」。なるほど。そして、ディフェンスラインのど真ん中を破られて、一対一になってしまったときは、「相手が考える前に動き、判断の時間を消すことが大切。アタッカーが自分から視線を外す瞬間を見逃さないでください。相手が視線をこちらに戻したときには、もう目の前にいる感じです」とくる。この感覚、とてもよく分かるのだが、実際にやるとほんとに難しい。うまく接近して倒せたときは、ものすごく気持ちいいのだけど。

もちろん、本文はもっと詳しく書いてあるので、ディフェンスに悩むフルバックは必読である。こういうの読むとプレーしたくなるのだが、もうプレーしなくなって7、8年経つし、無理っすね。

ラグビークリニックには、プロレフリーの平林泰三さんと清宮克幸さんの対談もあって、いい提言をたくさんしている。他にも興味深い記事多数。次はラグマガ熟読だ。

◎愛好的観劇日記【お気に召すまま】観ました。渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて。演出:蜷川幸雄、作:W・シェイクスピア、翻訳:松岡和子、出演:成宮寛貴、小栗旬、吉田鋼太郎、田山涼成、高橋洋、月川悠貴ほか。出演者が全員が男性で、成宮、月川が女役を演じながら、その芝居の中で男役を演じる。蜷川さんの舞台は綺麗だから好きだ。面白かった。満足。最後はスタンディングオベーション。客席は9割以上女性で埋め尽くされ、最後に人気抜群の小栗くんが投げキッスをすると、なんだか会場全体が吸い寄せられるように前に出た気がした。小栗くんは姿がいい。シェイクスピアは言葉がいい。羊飼いが言う。「俺は正真正銘の働き者だ。食うもんは自分で稼ぐ、着るもんは自分で手に入れる、人の恨みは買わねえ、誰の幸せだってうらやましいとは思わねえ、他人の喜びは俺の喜びだ、自分の不幸は甘んじて受け入れる…」。名台詞が山ほどあった。芝居に吸い込まれて、吉田鋼太郎さん演じる前公爵に抱きしめられたくなった。変か?

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