ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2007年03月19日

東京に戻りました

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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ブリストルでは、昨秋の香港出張のような美食日記が書けなかったんだけど、最後の昼にホテル近くの中華料理店「ダイナスティ」に行って飲茶食べたら、めちゃくちゃ美味しかった。200人くらい入れそうなお店なのに、お客さんの列が途切れない。深緑郎さんも「イギリスで食べた中華で一番おいしいかも」と絶賛。

Dynasty

実はこの店、地元の人に「ブリストルのNO1レストラン」と紹介されたのだが、お店に貼ってあった雑誌のコピーでは、「イギリスでトップ5のチャイニーズ」とあった。ロンドンが3店とグラスゴーが1店だから、こりゃ、本物です。ブリストルの印象が10倍くらい良くなったところで、ロンドンへと向かった。

ヒースロー空港から成田空港は順調な飛行だった。自宅に帰ってプレスリリースなどのチェック。サントリーサンゴリアスの新スタッフ、引退選手の発表では、清宮監督を補佐するFWコーチに長谷川慎、BKコーチに沢木敬介、アルフレッド・ウルイナヤウという新任の名前が。長谷川、沢木、引退かぁ。残念だが怪我など抱えながら続けていくのは苦しくなったということなのかな。このほか、澤木智之、山口大輔、浅田朗の3選手も引退することになった。キャプテンは、昨年に引き続いて山下大悟、バイスキャプテンは、大久保直弥、小野澤宏時、両選手が新しく就任している。

NZU(ニュージーランド大学クラブ代表)来日シリーズ 試合日程も発表になった。
■試合日程
第1戦:4月15日(日)U21日本代表対NZU(14:00K.O 花園ラグビー場)
第2戦:4月18日(水)U23日本代表対NZU(19:00K.O 大阪・鶴見緑地球技場)
第3戦:4月21日(土)U23日本代表対NZU(14:00K.O 西京極陸上競技場兼球技場)

それと、リリースではないけど、3月21日に行われる「全日中法専四大学対抗」の全日大が豪華メンバーになりそうだ。12:00キックオフ(秩父宮ラグビー場)で、全中央大と戦うのだが、昨季まで東芝のSOを務めた日原大介選手(日大OB)から「出場しま〜す」と連絡をもらっていた。事実上の引退試合になることになっていたのだが、日原選手情報では、これに加えて、引退を決めたサントリーの沢木敬介選手、東芝のLO大野均選手、NECのWTB窪田幸一郎選手、 ヤマハのCTB今利貞政選手も出場する。窪田選手と今利選手は大学時代に、日原選手の部屋っ子だったのだとか。 全中大では、東芝のHO塚越賢選手、PR大室歩選手も出場するらしい。第2試合は、14:00キックオフにて、全法大対全専大が行われる。

Three

ふ〜っと一息である。5日間の出張だったけど、シックスネイションズの最終節を現地で体感できたのは、ほんとにいい経験だった。月曜日、パリでフランス対スコットランド戦のタッチジャッジを務めた平林さんからメールが届いた。抜粋してご紹介したい。

「シックスネイションズを無事に終了。昨日のフランス対スコットランドは、八万人の超満員でしたが、マインドセットも出来てゲームを読む余裕も生まれ、自分の役割を細かくチェックしながらレフリーへのアドバイスをしっかりと出来ました。フランスは優勝するために得点を多く取る必要があり、テンポを上げて攻撃し続けました。一人一人が怠ける事なく、体を張りながらアタックしていくにつれて、スコットランドの若い選手から徐々にワークレートとプレー強度が下がっていき、手も足も出なくなりました。
 試合を振り返り感じた事があります。今のジャパンは若返りをしていて、現在のスコットランドのチームに似ている感じがします。スコットランドはフランスに比べ、ボディサイズも差はなく、スキルもしっかりしていて、面白いタレントもいました。コーチも良いコーチがいるし、ゲームプランも統一されている。フィジカル的にもある程度のレベルがありました。しかし、怪我が起きた時のそのポジションに対するリカバリーが出来ていない事と、テンポが上がった時のフィジカル的なリカバリー速度が圧倒的にフランスよりも劣っていました。ジャパンはワールドカップを戦うにあたり、スコットランドの負け方を検証し、そのような試合展開にさせないゲームプラン作成をするのが得策だと思いました。
 こういう経験を積んで、より高いラグビー理解が積める機会を得られた事は財産になると思います。また頑張ります」

 平林さんの経験が日本の多くのレフリーと共有され、若い時期からトップレフリーを目指す人材が多く出てくることが期待されますね。

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