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ラグビー コラム 2026年10月10日

早稲田大学、3試合連続の被トライゼロを目指す青山学院大学戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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ディフェンスのギャップを突くCTB東

すでに関東大学対抗戦では、各地で多くのトライが生まれている。ラグビーの醍醐味ともいえるその瞬間は、これまで数々のドラマを生み出してきた。

しかし、早稲田大学は対抗戦で、いまだ1トライも許していない。立ちはだかる壁をことごとく粉砕し、着実にステップアップを続けている。

次なるターゲットは青山学院大学。これまでの2戦と同様に、一方的に試合を支配したい。相手が勝利の糸口を見いだせなくなるような、完全無欠の盾と切れ味抜群の矛。

攻守にわたって圧倒的な力を発揮し、挑戦者を迎え撃つ。被トライゼロを継続するとともに、さらに攻撃の精度を高め、確かな成長を示す一戦にしたい。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

前節の立教大学戦では、前半6分にSO(スタンドオフ)竹山史人からのキックパスを受けたFB(フルバック)吉廻温真が先制トライ。

試合の流れをつかむと、NO8(ナンバーエイト)城央祐、FL(フランカー)牧錬太郎らが次々とトライを奪った。ディフェンスでも立教大学の攻撃を封じ込め、前半だけで5トライを記録。31-0と大きくリードして試合を折り返した。

後半開始直後にはミスからピンチを招き、PG(ペナルティゴール)で3点を失った。その後もハンドリングエラーが続き、攻撃のリズムをつかめない時間帯があったが、スクラムで優位に立つと、城がこの日2本目のトライ。

さらにLO(ロック)小林光晴、WTB(ウイング)西浦岳優らも得点を重ね、最終的には67-3で快勝した。2試合連続で相手をノートライに抑え、攻守にわたる強さを見せつけた。

トライを喜ぶ選手たち

ここまでの対抗戦2試合では、自由な攻撃でグラウンドを駆け回り、主導権を握り続けている。自分たちのペースでテンポよく仕掛けることで、相手を後手に回らせ、防戦一方に追い込む。

その形を誰が出場しても実現できることこそ、早大の何よりの強みだ。残りの試合でも攻撃の再現性を高め、トライを積み重ねていきたい。

昨年の対抗戦を7位で終えた青学大。立大以外の6チームに敗れたが、全試合で少なくとも1トライを記録し、意地を見せた。

今季は初戦で王者の明治大学と対戦。前半終了間際に初得点を挙げたものの、多くの失点を喫した。続く慶應義塾大学戦では先制したが、雨の影響もあってミスを重ね、待望の白星をつかむことはできなかった。

3連敗を避けたい青学大は、今節に向けて準備を重ねてくるだろう。攻撃では好機を逃さずトライにつなげる場面も多く、油断できない相手だ。

特に敵陣深くに入った際の集中力は高い。丁寧なプレーでフェーズを重ね、ボールを保持しながらディフェンスの綻びを誘い、ゲインやペナルティーの獲得を狙う。

青学大が攻め込む時間帯はあるだろうが、早大の堅守は大学ラグビーでも屈指の水準にある。強烈なタックルを次々と浴びせ、ターンオーバーまで持ち込む。

高いワークレートでチームを支えるNO8城

激しいプレッシャーがかかる中、どちらが我慢比べを制するか。青学大が粘り強い攻撃で早大の守りを崩せるかも含め、両チームの攻防は今節の大きな見どころだ。

早大の注目選手は、恵まれた体格とパワーを生かした迫力のあるキャリーが魅力の小林だ。ボールを手にすれば、相手を引きずりながら前進。恵まれた体格とパワーを生かし、ディフェンスラインを豪快に突破していく。

進み続けた先にあるのはインゴール。相手が辛うじて倒すことができたとしても、長い腕を伸ばしてトライを奪う可能性が十分にある。まさに早大アタックの心臓ともいえる存在だ。

また、大きな身体からは想像できない素早いタックルも持ち味。チーム全体の高いディフェンス意識を象徴する選手であり、今後も体を張ったプレーに期待がかかる。

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さらに、新世代の選手として台頭するCTB(センター)東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)にも注目したい。対抗戦での経験はまだ少ないが、臆することなくボールを受け取り、相手ディフェンスに突っ込む。

要所で確実にゲインし、BK(バックス)ラインの攻撃において重要なアクセントとなっている。ルーキーながら、早くも攻守両面で存在感を発揮している。

とはいえ、やはり光るのは強烈なタックルだ。絶妙なタイミングで鋭いタックルを決め、そのたびに会場を沸かせる。青学大戦でも、ルーキーらしい積極的なプレーでチームに勢いをもたらしたい。

攻撃では持ち前の突破力を発揮し、守備では相手のチャンスを断ち切る。東の積極的なプレーが試合の流れを左右する可能性もある。

また、WTB池本晴人(社4=東京・早実)がスターティングメンバーに名を連ね、NO8松沼寛治(スポ4=東海大大阪仰星)がベンチに控える。

満を持して登場する副将コンビは、チームに勢いだけでなく安定感ももたらしてくれるはずだ。経験豊富な2人の存在が、若い選手たちの思い切りのよいプレーを後押しすることにも期待したい。

対する青学大の注目選手は、FW(フォワード)のセットプレーを支えるHO(フッカー)松﨑天晴だ。精度の高いスローでジャンパーの手元へ確実にボールを届けるだけでなく、ランニングスキルも非常に高い。

フロントローながら、持ち前のスピードで相手を振り切ることもできる。対抗戦初戦の明大戦では、その強みを存分に発揮した。

タッチライン際を駆け抜けた松﨑は、サポートに来た味方へオフロードパスをつなぎ、トライを演出した。昨季の『全国大学ラグビーフットボール選手権大会』を制した明大を相手に、存在感を見せた。

一方、早大FWにも多くのタレントがそろっており、ラインアウトの完成度は高い。高さ、速さ、正確さにこだわり、BKへ安定してボールを供給したい。

セットプレーで優位に立つことができれば、これまでと同様に安定感のある試合運びにつながるはずだ。青学大の中心選手である松﨑にどこまで自由なプレーを許さないかも重要になる。

早大が誇る強力なFW陣が、セットプレーと接点の攻防でどれだけ存在感を発揮できるか。試合の主導権を握るための鍵となるだろう。

秋に対抗戦が始まってから、早大は相手に付け入る隙を与えない一方的な試合を続けている。どんなチームにも調子のよい時と悪い時がある。

勝ち続けることはプレッシャーとの戦いでもあり、理想と現実がかけ離れてしまう危険性もある。だからこそ、難攻不落の牙城を築き、その強さを最後まで維持しなければならない。

肝心なのは周囲の状況に左右されず、どんな相手にも常に安定した結果を残すことだ。簡単なことではないからこそ、早大は努力を積み重ねてきた。

青学大戦でも、その成果を発揮し、期待を上回るパフォーマンスを示してくれるだろう。被トライゼロの継続と攻撃力のさらなる向上。続く戦いの中で、早大の真価が問われる。

記事:池田健晟/写真:大林祐太、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP、»Twitter、»Facebook

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