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ラグビー コラム 2023年12月14日

アーロン・スミスのファフ・デクラーク評

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2023-24は第2節を迎える。今週末も注目カードが目白押しだが、12月16日(土)、日産スタジアムでは横浜キヤノン・イーグルス対トヨタヴェルブリッツという注目対決がある。ヴェルブリッツの4選手が、14日、オンラインで記者会見を開催した(写真は、12月7日の会見のもの)。

出席したのはFL姫野和樹キャプテン、SHアーロン・スミス、FBディック・ウィルソン、リザーブのPR清水岳。姫野キャプテンは「初戦は満足のいく点差出がなかったのですが、チームの伸びしろを感じました。これから、アーロン・スミス、ボーデン・バレットというゲームメイカーとのコネクションも良くなってくれば、さらによくなる」と話した。

ニュージーランド出身のウィルソンは「2人とプレーできて非常に光栄です。高校時代から見ていた選手だし、オールブラックスの練習を見学したことがあります。この気持ちはうまく言葉にできません」と話した。自分の得意なプレーとしては「スペースを狙ったアタック、ディフェンスも強みの一つです」と説明。清水は「強みのスクラム、アグレッシブなフィールドプレーを評価してもらっていると思います」とイーグルス戦でもしっかりスクラムを組み、アグレッシブにプレーしたいと語った。

アーロン・スミス(ニュージーランド代表)には対戦相手のSHファフ・デクラーク(南アフリカ代表)についての質問があった。ラグビーワールドカップ2023の決勝戦を戦った2人は、過去にも何度も対戦している。「デクラークとは、スーパーラグビー、テストマッチでも対戦してきました。素晴らしい選手なので対戦が楽しみです。彼は南アフリカの2回の優勝に貢献しました。競争心にあふれ、スマートで、良い選手だと認識しています。試合後に家族のことなど話をするのも楽しみにしています」。

自分とデクラークの違いに言及したところは興味深かった。「私は試合の中ではファシリテーターであり、試合をコントロールする立場として、自分のパス、スピードを生かしてプレーします。デクラークは激しいプレーをしながら、ランもあり、相手のミスを誘発するようなプレーに長けています。ゴールキック、ボックスキック、タッチを狙うキックなど、キッキングゲームに関しては私よりも一枚上だと思います。私の強みはパスを使ったゲームです。スペースに味方を走らせ、早い展開をするところですが、彼のキック、ディフェンス能力については一目置いています」。お互いの良さを知り尽くした者同士の対決がますます楽しみになった。

姫野キャプテンには、日本代表ヘッドコーチにエディー・ジョーンズ氏が就任したことについても質問があった。「日本代表でプレーすることが喜びだし、その気持ちは変わりません。(エディー・ジョーンズさんについては)日本のラグビースタイルに合っていると思うし、彼自身もたくさんの経験を経て成長されていると思います。僕自身も日本代表で成長させてもらったし、エディーさんから新しい価値観や考え方を教えてもらえるのが楽しみです」。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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