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11月7日は、第101回全国高校ラグビー大会の大阪予選準決勝の解説のため、東大阪市花園ラグビー場に行っていた。J:COMでの中継で、メインスタンドのスコアボードのあるスタンドに放送席を設置して、第二グラウンドの試合を解説するという初体験のスタイルだった。花園の季節がやってきたことを痛感した。大阪朝高の常翔学園へのチャレンジ。前半はあわやという場面を作っていた。それでも最終スコアは、60-21。常翔学園は地力がある。
準決勝は感染対策で無観客、関係者のみでの実施だった。全国大会に関してはまだ決まっていない。大阪府予選の決勝は、11月14日。第1地区=常翔学園対関大北陽。第2地区=東海大大阪仰星対同志社香里。第3地区=大阪桐蔭対大産大附属。こちらは、JSPORTSで放送予定だ。全国各地で予選が行われており、代表校も決まってきている。101回目の花園がどんな顔ぶれになるのか、楽しみだ。
さて、ここからはお知らせです。
11月下旬、拙著『ノーサイド 勝敗の先にあるもの』(あかね書房)が発売になります。
2021年1月3日、全国高校ラグビー大会準々決勝の東福岡と東海大大阪仰星の引き分け試合のことを書きました。仰星の近藤キャプテンの「試合中にノーサイドが来ていた」という言葉が頭から離れず、なぜそんな気持ちになったのか、近藤君に聞いてみたいと思っていました。
さらに背景を知りたくて、仰星の湯浅監督、東福岡の藤田監督、永住キャプテン、そして当日の笛を吹いた佐々木レフリーにもお話を聞きました。勝者も敗者もない、幸せな引き分けもある。試合までの過ごし方、試合中の変化、ノーサイド後の気持ち。そこにスポーツの価値が凝縮されています。当事者のお話を聞いて、学ぶべきところがたくさんあると思いました。
子供たちに読んでもらいたくて、2018年に書いた『ラグビーが教えてくれること』(あかね書房)と同じように、小学生高学年向けにわかりやすい言葉を選んで書きました。幅広い年齢層の方に楽しんでいただけると思います。書き終えたとき、ふと思ったのは「これ、めちゃくちゃいいやん」です。自画自賛ですが、僕はまとめただけで、語り継ぐべき試合を作り上げたのは監督や選手たちです。ぜひ、ご一読ください。
予約受付中です。ポチっとしていただいてもいいですし、書店で予約もできます。よろしくお願いします!
著者・村上晃一
予約受付中 「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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