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ラグビー コラム 2020年10月30日

ラグマガ12月号&レフリー発掘プロジェクト始動

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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1025日に発売されたラグビーマガジン12月号の表紙は明治大学の箸本龍雅キャプテン。2023年のラグビーワールドカップ(RWC)の日本代表入りを目指す有望選手だ。大学ラグビーには日本の宝になる才能があふれている。トップリーグは20211月に開幕するので、それまでは、トップリーグファンの皆さんにも、大学ラグビーはじめ、さまざまなカテゴリーを楽しんでもらいたい。

日本代表選手ではクボタスピアーズのピーター・ラブスカフニ選手のインタビューがある。「FLとして身につけたい技術もまだまだある。あのジャージーも、両手でつかんで離さない」。嬉しい言葉だ。

1030日、日本ラグビー協会から「レフリー発掘プロジェクト実施のお知らせ」というプレスリリースが流れた。このプロジェクトは公募形式で行われ、将来国際舞台でマッチオフィシャル(レフリー団)として活躍できるタレントの発掘を目的とする。日本協会としては初めての試みだ。   

レフリーのレベルを上げることは長らく日本ラグビーの課題だった。学校の教員や仕事を持ちながらレフリーをする人が多く、プロフェッショナルなアプローチで強化にあたるトップリーグのチームや選手とどうしても温度差が出てしまう。レフリーが育つ環境を作り、サポートし、夢を与え、国際舞台で通用するレフリーを育てる。日本ラグビーの未来にとって大切なプロジェクトだと思う。

ラグビーのレフリーは警察官ではなく演出家と言われる。昨年、RWCでもレフリーを務めたベン・オキーフ(NZ)、アンガス・ガードナー(オーストラリア)の両氏のトークライブの司会をしたことがある。2人にレフリーの大切な役割について問いかけると、「試合をモデレートすること」と答えた。座談会などの進行役のことをモデレーターと言うように、選手の良さを引き出して試合を進行していくのがレフリーだということなのだ。それはラグビーという競技の中でとても魅力のある役割だ。公平に、安全に、なおかつ選手の能力を引き出して、素晴らしい試合を進行する。そして、いつか世界の舞台へ。そんなことを夢見て、ぜひレフリーを目指してほしいと思う。

日本ラグビーフットボール協会 技術部門 原田隆司

「ラグビーワールカップの興奮から1年。 すべての試合において、試合の興奮と共に、その試合を成り立たせるため、マッチオフィシャル(レフリー、アシスタントレフリー、TMO など)が重要な一役を担っていたことも感じていただけたのではないでしょうか。 日本からは、久保修平氏がアシスタントレフリーとしてマッチオフィシャルチームの一員として参加し、立派に役割を遂行しました。 ワールドカップやオリンピックといった世界舞台のマッチオフィシャルを目指しませんか。レフリー発掘プロジェクトでは、ラグビーのレフリーとして世界舞台に立ちたいと思う方なら、年齢、性別は問いません。 プロジェクトの一員に認められた方は、海外での中期・長期のレフリー研修や国内トップゲームでの経験を積みながら、世界を目指します。皆さんのエントリーをお待ちしています」

■プロジェクト概要

主催:公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 技術部門 マッチオフィシャルグループ

目的:年齢、性別、競技歴やレフリー歴に捉われず、未来のインターナショナルレフリーとして、ワールドカップやオリンピックでマッチオフィシャルとして活躍できるタレントを発掘する。

参加資格:性別・年齢不問。レフリー活動に興味があり、上記に自らの目的が合致する者

実施内容:書類選考、面接(個人面接)、体力測定(ブロンコ走、40m走)、実技(レフリング)

スケジュール

・エントリー 11/1 9:30 12/15 23:59

・1次選考:書類選考 12/112/20

・2次選考:面接 12月下旬〜2

・最終選考:体力測定、実技 3

エントリー方法などは、日本ラグビー協会の公式サイトでご確認ください。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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