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真壁伸弥選手の引退が、サントリーサンゴリアスから発表されました。2015年のラグビーワールドカップで南アフリカを破った最後のスクラムでの雄叫びは忘れられません。その時、実は真壁選手が試合が終わりに近づいていたことを知らず、最後にヘスケスがボールを持って走ったときも「あっ、ヘスケスがいる!」と交替していたことにも気づいていなかったそうです。熱くて、面白い。あの雄叫び、もう聞けないのですね。寂しい気分になっています。写真はノーサイドクラブでのトークイベント時のもの。いろんな場所で何度もトークの進行をさせてもらいましたが、いつも笑わせ、感動させてくれました。「ラグビーとは、人生を潤すもの」。その言葉、印象に残っています。
リリースされた、ご本人のコメントがとても良いので以下に紹介しますね。
真壁伸弥◎1987年3月26日。仙台工業高校→中央大学→サントリーサンゴリアス(2009~2019、在籍11シーズン)※2012~2016 キャプテン
【真壁伸弥選手のコメント】
長い間、大変お世話になりました。シーズン開幕前というタイミングですが、現役を引退する決断をしました。"日本のラグビーをどうにかしないと"という元日本代表キャプテン(廣瀬俊朗)の言葉に惹かれ、魂を燃やしてきましたが、ロシアとの開幕戦の満員のスタジアムを見て、ラグビーに対しての気持ちはすっきりして、悔いはありません。
長く日本代表としてやってきて、大事な年にパフォーマンスが落ちた事には悔いもありますが、今回のワールドカップには選手とは違う立場で関わり、色々な方々とお会いして、自分のラグビー人生を多くの方に見てもらっていた事実を知れた事は、私にとって大きな財産となりました。今まで応援してくださった皆様には心から感謝しています。
今は未来へのチャレンジに対しての期待が大きく、今回のワールドカップイヤーで引退するというのは、自分の人生ではとても良いタイミングだと思っています。
そして、私の土台を作ってくれたサントリーには、何と表現して良いか分からない感謝の念しかありません。どこにいっても自分の居場所として心の中に据えていた「サンゴリアス」 。クラブハウスとトレーニングルームは辛い思い出もありますが、自分の家のように思っていますし、ここでチームの歴史の一部になれた事は生涯の誇りです。
私の人生を潤してくれたラグビーとサントリー、そして家族に感謝しています。幸せでした。
真壁伸弥
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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