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4月26日(金)は、秩父宮ラグビー場で、スーパーラグビー2019第11節 サンウルブズ対ハイランダーズの解説だった。JSPORTSの放送席は、実況の矢野武さん、解説は廣瀬俊朗さんと僕だったが、なかなか盛り上げられない試合になってしまった。
立ち上がりから、スクラム、ブレイクダウン(ボール争奪局面)で凄まじいプレッシャーをかけてきたハイランダーズに、サンウルブズは防戦一方。前半20分で4トライを畳みかけられた。ミスタックル、ハンドリングエラーと負の連鎖が止まらない。
対するハイランダーズはここまで3勝と苦しんでいたが、今季のベストゲームだろう。硬軟織り交ぜ、多彩な攻撃で計8トライを奪い、サンウルブズは1トライも奪えなかった。詳しい試合内容は、サンウルブズの公式サイトに書くのだが、田中史朗が涙ながらに「(ファンの皆さんに)申し訳ない。自分たちは未熟です」とコメントしていたのは印象に残った。試合に臨む姿勢、コンタクトプレーの激しさ、キック、パスなどのプレーの正確性、判断の確かさなど、あらゆる面で見習うべきことばかりの完敗だった。
ポジティブな面をあげれば、合流したばかりの堀江翔太、田村優がレベルの高いプレーを見せたことだろう。「前半はディフェンスのときに声が出ていなかった」と堀江。田村とともに貫禄のプレーぶりで、改めて日本代表を引っ張るHO、SOだと印象付けた。
サンウルブズはこの後、オーストラリアに遠征し、5月3日、レッズと対戦する。次回の秩父宮ラグビー場での試合は、5月25日のレベルズ戦となる。
■試合結果
◇東京・秩父宮ラグビー場 19:00キックオフ
サンウルブズ●0-52◯ハイランダーズ(前半0-33)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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