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2018年最後の仕事は、第24回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会最終日の解説だった。神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて、12月29日、30日、31日に開催された中学生の全国大会。中学校チームが8、ラグビースクールのチームが8、女子チームが4と、計20チームが参加して、3つのブロックは分かれて行われた。最終日のAブロックの様子は、J:COMの「ど・ろーかる」で全国中継され、僕は5位決定戦と決勝戦の解説をした。
試合方式は、12人制の20分ハーフで行われる。スクラムは5人で組み、6番がスクラムハーフ、7番がスタンドオフ、12番がフルバックだ。グラウンドは15人制と同じ広さなので、攻めるスペースが大きくてボールがよく動く。全国トップレベルの中学生はスキルレベルも高く、質の高い攻防が繰り広げられた。
5位決定戦は東京都中学校代表と大阪府スクール代表が戦い、互いにトライを奪い合うシーソーゲームの末、大阪府スクール代表が、フルバック中村颯汰のトライで36-29と競り勝った。3位決定戦は、準決勝で福岡県代表に競り負けた大阪府中学校代表が、32-15で東京都スクール代表を破った。そして、決勝戦は福岡県のラグビースクールの精鋭が集った福岡県代表と、京都の中学選抜チームである京都府中学校代表が対戦した。
午後1時のキックオフから先手を取って攻めたのは福岡。開始5分にモールを押し込んでトライすると、ウイング遠藤亮真、高平陸が連続トライをあげ、一気に19-0とリードを広げた。京都も素早いパスワークでチャンスを作ると、センター平山尚樹がトライを返す。後半も一進一退の攻防が続いたが、突破力、決定力に勝る福岡が33-12と快勝した。「フォワードとバックスがバランスよく良いラグビーができたと思います」と、八尋祥吾キャプテン。「モールのトライでよいスタートが切れました」と冷静に試合を振り返っていた。

このチームの選手たちの多くが東福岡高校に進学するようで、2年後、3年後に花園で活躍する選手が出てくるだろう。準優勝の京都にも同じことが言える。将来有望な選手をたくさん見ることができて、2018年最後は楽しい仕事納めになった。明日は、2019年最初の仕事で東大阪市花園ラグビー場へ。3回戦の8試合、どれも見逃せない好カードだ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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