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10月21日は昼間、大阪・本町のニュージーランドレストラン「マヌカ」でニュージーランドの魅力を語るランチイベントがあった。日本旅行、ニュージーランド政府観光局の共催で、まずは、ニュージーランドの観光地が紹介されたのだが、僕も過去15回ほどニュージーランドに訪れているが、2011年以降言っておらず、その手つかずの大自然の写真、プラネタリウムのような星空を見ていたら、また行きたくなった。

大畑大介さんをゲストに迎えてのトークでは、高校日本代表の遠征で初めてニュージーランドに行ったときに大畑さんの印象や、その後のニュージーランド選手との交流などいろいろ聞かせてもらった。現在の日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフとの交流や、「ニュージーランド人は、人間関係の距離の取り方が上手い」とった話など、いろんな角度から話してくれた。その後はニュージーランドの食材を使った料理やニュージーランドワインを楽しみながらの懇親会。和やかな時間だった。
そして、その夜は、高田馬場のノーサイトクラブでのトークライブ。ゲストはNECグリーンロケッツの瀧澤直選手と、森田洋介キャプテン(亀井選手との共同キャプテン)。「しゃべるのが好きなんです」という瀧澤選手の軽妙なトークで爆笑の連続だった。前日の神戸製鋼との試合についてもいろいろ話してくれたのだが、森田選手はダン・カーター選手の上手さについて、「こちらのSO、CTBと目を合わせてくる。一瞬、何かしてくるかなと思ったときにパスを回されると少しディフェンスが遅れます」などなど、カーター選手の上手さを解説してくれた。

瀧澤選手は早稲田大学では理工学部なのだが、愛知県の千種高校から指定校推薦で入っている。そのエピソードが面白かった。面接した清宮さんのメッセージがかっこいい。そのあたりは、また瀧澤選手がトークする機会に直接聞いていただければ。森田選手は、同志社大学なのだが、実家は奈良県の天理市にある。小学生の頃から同志社大学の大西将太郎選手に憧れ、一生懸命勉強して同志社中学に合格してそのまま大学まで進んだ。「ラグビーに集中した生活を送りたかったので、中学から入った方が楽だと思って」と小学校で頑張ったところがすごい。その流れで行くと、大西将太郎選手のいたワールドやヤマハ発動機を目指しそうなものだが、「ワールドはもうなくなっていて、ヤマハ発動機は強化を縮小した時期だったんです」とのこと。そんなこともあって、大学の先輩の釜池選手に誘われ、NECを意識。最後は自らプレー映像を編集してみてもらっての入社だったようだ。
ちなみに、森田選手は本人曰く、足が遅く、「調子のいいときの瀧澤さんと同じくらいです(笑)」とのこと。
最後のあいさつで、2人は、「ラグビー全体を応援してもらえればうれしいです」と話した。NECのことだけを語らず、ラグビーをよろしく、と語る。清々しいコメントだった。
瀧澤選手、森田選手、参加者の皆さん、ありがとうございました。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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