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ラグビー コラム 2018年10月7日

レメキ、森川海斗、爆笑トークライブ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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10月6日は、京都駅至近の中華料理店「清華園」で久しぶりのトークライブの進行をした。ゲストは、この日、西京極でパナソニック ワイルドナイツと戦ってきたばかりのHondaHEATから、レメキ ロマノ ラヴァ選手と、森川海斗選手。最初は敗因をいろいろ話してもらった。パナソニックが前半と後半でディフェンスを変えてきた話や、レメキ選手がパナソニックのディフェンスを分析したうえでカウンターアタックを仕掛けて成功した話などは興味深かった。しかし、次第にトークは爆笑モードに。

森川選手は我慢できずに反則してしまう課題をあげ、「相手に早くプレッシャーをかけようと思って、オフサイドになってしまったりするのですが、パナソニックの選手は個人能力が高いこともあって、余裕があるんですよね」などと話した。ちなみにこの日のペナルティの数は、Hondaの16に対して、パナソニックの3。すかさずレメキ選手が「16のうち、15はレフリーのミスだけど」とジョークで笑いを誘う。レメキ選手の当意即妙の日本語トークにはお客さんも目を丸くしていた。ただし、テレビカメラなどが回っているときは言葉数が少なくなる。「こういう場所は大丈夫」とその才能全開となった。

2人は同じ年齢ということもあって仲が良い。レメキ選手は高校卒業後、オーストラリアのラグビーリーグ(13人制のプロ)でプレーしているときにキヤノンから声がかかって来日した。大人になってから来たのに、なぜ、そんなに日本語は上手いの? 「だって日本の選手、英語しゃべらないから、僕が話すしかない」。日本代表で一番日本語上手いかな?いや、リーチがいるか。「リーチは日本の学校行っていたからねぇ」。文字にすると伝わらないのだが、話すタイミングとか表情が面白いので、会場は爆笑の連続。

トンガの選手って、みんな体が強いですよね。「うん、強いよ。トンガの選手は2種類しかいない。体が強くて足が速いか、体が強くて足が遅いか。弱い奴は一人もいない」。じゃあ、レメキ選手は足が速いほうですね。「いや、僕は頭がいい選手」。

森川選手もいい味出していた。簡単なトンガ語のレッスンをしてくれたり、最後には「Hondaはマノ(レメキ選手の愛称)だけではありません。よろしくお願います!」とアピール。ちなみに、海斗という名前は、産まれるときにお父さんがアラスカにいたので、お母さんが北斗七星を思ってつけたのだとか。「弟が生れるときは、父が帰ってくるときだったから、渡来(とらい)という名前にした。それなのに、弟はラグビーをしなかった(笑)」。

レメキ選手が「ワールドカップのあとは、東京オリンピックを目指す」と宣言すると大きな拍手が。筋肉美を披露してくれた時は、カメラのシャッター音が鳴り響き、プレゼント争奪ジャンケン大会では2人にお姫様抱っこを希望する女性が続出。みんな楽しそうだった。ずっと笑っていた気がする。会場にはパナソニックのファンの方もいたのだが、2人のファンになったみたいだった。レメキ選手、森川選手、参加者の皆さん、ありがとうございました。また清華園のトークライブで会いましょう!

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村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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