金曜ナイター、NTTコム対サントリーの結果

今季のトップリーグは第2節も大接戦からスタートした。9月7日の金曜ナイターは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスと、サントリーサンゴリアスの戦いだった。観客は､9,029人。仕事帰りの人が多かった。

立ち上がりはサントリーペース。SO田村煕の2PGでリード。続いて連続攻撃でディフェンスを崩し、CTB梶村祐介がトライし、13－0とする。しかし、ここからはNTTコムが風下の自陣からも果敢に仕掛け、スクラムでもサントリーの反則を誘い、31分、PR上田竜太郎がトライ。FB小倉順平のPGで、13－8として前半を終了した。

後半は一進一退の攻防となり、いったんは梶村のトライで20－11と引き離したサントリーだが追加点が奪えず。逆にNTTコムの交代出場のブラッキン・カラウリアヘンリーにトライを奪われ、20－18の2点差に迫られる。最後はNTTコムのアタックを止め続けてなんとか逃げ切った。

NTTコムのロブ・ペニーヘッドコーチは、「80分間勝利に挑戦し続ける姿勢がチームには大切です。先週はそこが少し欠けていましたが、きょうは示せました」と悔しさの中で選手を称えた。金正奎キャプテンは「非常に悔しい。言葉がうまく出てきません」と話しつつ、「少しの規律の部分、オフサイドの1ｍを下がるかどうか、細かなところができなかった」と敗因を語った。ペニーヘッドコーチも「反則の数ではなく、自分たちでコントロールして避けられるペナルティーの数が重要です」と話していた。

勝った沢木敬介ヘッドコーチは、「前半の入りは良かったのですが、一つのプレーで流れを渡してしまっている。来週はいい準備をしたい」と淡々とコメント。この2試合で不満な点は？と質問され、「我慢強さ、雑、以上」と短くコメント。流大キャプテンも「勝ったことだけが良かった。それ以外はありません」と言葉少な。「このレベルではチャンピオンになれない」と、もう一度、チームをしっかりまとめて次節の神戸製鋼戦に臨みたいと語った。

■トップリーグ第2節、金曜の結果
◇秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス●18－20◯サントリーサンゴリアス（前半8-13）