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日本代表から負傷による選手の離脱の情報があった。ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)と福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)だ。中心選手だけに痛手だが、6月の日本代表戦はあと1試合(対ジョージア代表)だ。選手層は厚くなっている。一丸となって戦ってくれるだろう。
U20日本代表は5月下旬から「ワールドラグビーU20 チャンピオンシップ 2018」に参加していたが、健闘むなしく12 位となり、来年は下部選手権の「ワールドラグビーU20 トロ フィー」に出場し昇格を目指すことになった。しかし、世界トップ12カ国で行われる20歳以下最高峰の大会で堂々たる戦いを見せた。 毎年選手が入れ替わるU20日本代表は強化が難しいが、ウェールズ、アイルランドといった強豪国とも僅差勝負ができたのはこの世代の継続強化が進んでいる証明でもあり、このままレベルアップを続けてほしい。
▼試合結果
5月30日:U20日本代表 0-67 U20ニュージーランド代表(前半 0-38)
6月3日:U20日本代表 19-54 U20オーストラリア代表(前半12-28)
6月7日:U20日本代表 17-18 U20ウェールズ代表(前半10-13)
6月12日: U20日本代表 22-24 U20ジョージア代表(前半17-12)
6月17日: U20 日本代表 33-39 U20 アイルランド代表(前半12-22)
■遠藤哲ヘッドコーチ
「アンストラクチャーを作るアタックを仕掛け、1対1の局面で勝つということはできていた。序盤にアイルランドに 2 トライを奪われて、選手たちは焦ると思ったが、そこから踏ん張って立て直した。後半もペナルティゴールで点差が開きかけたところで、FW の武器であるモールを起点にトライが取れた。勝つためにどう動くかを選手全員で体現したのは立派だった。 6 点差で敗れたが、厳しい試合でも勝てるチームを作ってきたので非常に悔しい。しかし、世界と戦う資格は充分にあることを証明できたのは彼らの功績である。今回の戦いを何らかの形で、将来の日本のユース世代に繋げたい」
■岡山仙治キャプテン
「大会前には、日本は体が小さく1対1では勝てないと思われていたと思うが、大会を通して体の大きな相手に負けていないことが分かった。しかし、自分たちだけが分かっているだけでは、今回の大会だけで終わってしまう。この経験を次 の世代にも繋げていかないといけない。将来、この舞台に立てる選手たちには、1対1の局面で勝てるという自信をもって勝負してほしいと思う」
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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