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ラグビー コラム 2018年6月16日

日本代表、イタリア代表に連勝ならず

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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6月16日は、ノエビアスタジアム神戸に行っていた。日本代表対イタリア代表の第2戦をJSPORTSで解説するためだ。試合前のステージイベントでは、ラグビーワールドカップ(RWC)2019アンバサダーの大畑大介さん、MCの大久保かれんさんと、試合の見どころや、来年のRWCについて語った。今回のノエビアスタジアムは、飲食ブースも充実していて、試合開始の3時間以上前から賑わっていた。観客数は、20,276人。関係者が目標にしていた2万人越えは果たした。

試合の方は大方の予想通り、イタリア代表がパワープレーでガツガツと前に出てきた。序盤でその圧力を受け続けている中で、前半4分、LOアニセ サムエラがハイタックルでイエローカードを受け、10分間の退場になったのは痛恨だった。イタリアが勢いのある時間帯に14人で戦うことになり、イタリアを勢いづかせてしまった。第1戦では大活躍だった、SO田村優、WTB福岡堅樹もマークされて力を発揮できず、全体にミスも多くなった。

前半19分、26分とイタリアの連続トライを奪われて苦しい展開になった。ボール争奪戦でのイタリアの選手たちの献身的なプレーは光った。日本代表選手より早く、低く動いている印象があった。何が何でも勝つという気迫が集中力の高さに現れていた。「選手のパフォーマンスは素晴らしかった」とアイルランドのコナー・オシェイヘッドコーチも満足げだった。

それでも、後半は日本が追い上げ、20分のCTBウィリアム・トゥポウ、25分のアマナキ・レレイ・マフィのトライで17-19に迫ったが、ここでイタリアSOトンマーゾ・アランに2本のPGを決められ、17-25と引き離されてしまった。最後に松島幸太朗がトライをあげて、3点差に迫っただけにもったいない失点だった。イタリアの圧力に屈した反則だったと言えるだろう。シックスネーションズの一角に連勝するのは至難の業。イタリアが激しく来るのは分かっていたのに、ペースを握られてしまったことについては選手たちが一番悔しいだろう。

JSPORTSのサイトにもう少し詳しいマッチレポートを書くので、このブログではこのあたりで。「ペースを失って流れが悪くなった時、リーダー陣がどう対応するか、勉強になりました」とリーチ マイケル日本代表キャプテン。悔しさをにじませつつそう語ったが、来週のジョージア戦には、この経験を生かしてもらいたい。

追記◎この試合は国内でのラグビーでは初めてハイブリット芝の上で行われたが、スクラムで芝生がめくれることもなく両チームの高いパフォーマンスにつながった。

■試合結果
ノエビアスタジアム神戸
14時キックオフ
日本代表●22-25◯イタリア代表(前半3-12)

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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