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ラグビー コラム 2018年5月27日

山中亮平、大阪で爆笑トークライブ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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5月26日の夜は、大阪・本町のニュージーランドレストラン「マヌカ」にて、ラグビーナイト。神戸製鋼コベルコスティーラーズの山中亮平選手のトークラブだった。東海大仰星高校、早稲田大学、神戸製鋼と、ずっと第一線で活躍してきた人気選手だが、一人でトークライブに臨むのはこれが初めてだという。「緊張してます」とは言っていたもののライブ中は店内爆笑の連続で、大いに笑わせてもらった。おもろいやん、ヤマちゃんトーク!皆さんにも少しおすそ分け。

今年の神戸製鋼は、ダン・カーター、ヘイデン・パーカー、リチャード・バックマン、レベルの高いスタンドオフ、センターが入ってくるのでバックスのレギュラー争いは大変ですね。
「はい。本当は10、12番でプレーしたいのですが、コーチには、10、12、13、15番でプレーできます、と、とりあえず言ってあります(笑)」

ダン・カーターが来たら、とりあえずどうしますか?
「サインもらいます。友達にも頼まれているので。もうすぐ、チームのロッカールームの配置換えが抽選で行われるので、隣になりたい(笑)。僕が高校生のころから憧れていた選手ですから」

この後も、13、15番でもプレーできるネタはたびたび登場して笑いをとっていた。話は高校時代へ。「中学時代は自由にやらせてもらっていたので、高校に入ってその緻密なラグビーに驚いて、覚えるのが大変でした」

グラウンドを細かく分割して、攻め方を決めていくのでしたよね。
「そうです。グラウンドを縦に5つに分割して、1を攻めたら3に行くとか、3に行ってから5に行くとか、SOがサインを出すので、それを理解するのが大変でした。だからレギュラーになったのが高校3年生からなんです」

どのように5つに分けるのですか。
「う~ん、感覚ですね」
どこが緻密やねん(笑)。
そういえば、当時、まだ試合に出ていないけど、仰星に天才SOがいるってウワサになっていましたよ。
「それ、僕です!(笑)」

高校3年時は日本一になり、早稲田大学に進学。
「当時は自信満々で入寮の日に髪の毛染めて行きました。そうしたら、五郎丸さんが『お前、なにを考えてる、黒く染めてこい』と。それがあまりに怖くてすぐに染めに行きました」

どうして、髪染めたのですか。
「わからないです(笑)。今だったら、ぜったいしないですけどね」

この後は早稲田の面白ネタ。そして、話は2015年の日本代表のことへ。
「山中、ダッシュ!」について聞いてみる。
「あれ、理不尽なんですよ。アタックディフェンスの練習中、笛が鳴るとゴールラインまでダッシュするという練習があったんです。たまたま僕がタックルして倒れたときに笛が鳴ったので、みんなより出遅れた。それを見てエディーさんが、ヤマナカ、ダッシュ!と言ったんです。そのシーンをNHKさんが字幕を入れて放送したので、あだ名にまでなってしまって(笑)」

2015年のラグビーワールドカップ直前にメンバー落ち。「でも、正直言うと、ちょっとほっとしたところもありました」と、心身ともに追い込まれていた状況を語ってくれた。

「南アフリカに勝ったときは嬉しかったけど、あの場にいられなかったことは悔しかったですね」。勝利の瞬間は神戸製鋼の遠征先のホテルで一人で見たという。「うわ、勝ったと思って部屋の外に出たら、他の部屋からも選手が出てきていて、勝ったな、と。なんか眠れなくなって、とりあえずみんなでコンビニ行きました。で、コンビニ行くだけ行って帰ってきました(笑)」

2015年以降は、日本代表、サンウルブズの遠征途中に追加招集されることが多いが、「ポジティブに考えるようにして」、断らずに参加しているという。ひとりで南アフリカまでチームを追いかけたことも。今年の神戸製鋼ではレギュラー争いも熾烈になるが、「まだまだ成長できると思っているので、ダン・カーターなどから学んでいきたいです」とどん欲だった。

188㎝、95㎏という堂々たる体格なのに中学でラグビーを始めて以来、FWはやったことがないという。「中学の時、180㎝あったのですが、60㎏台でめちゃくちゃ細くて、『木の枝』と言われていました。『お前は電柱にもなってない』と(笑)」。面白い話は尽きず、、、。

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次回、マヌカでのラグビーナイトは、6月26日(火曜)に開催。ラグビー解説でお馴染みの坂田正彰さん(元日本代表HO、サントリー)と6月の日本代表戦を総括する予定。ニュージーランドの食材を使った美味しい食事とラグビー談義。皆さんぜひご参加ください。

山中選手、参加者の皆さん、ありがとうございました。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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