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9月16日は、高崎駅に行き、サクラフィフティーンの津久井萌選手にインタビューした。これは、10月中旬に発行されるJRFUメンバーズクラブ会報誌に掲載されるもの。
8月にアイルランドで行われた女子ラグビーワールドカップで大会のドリームチームにも選出された津久井選手は、東京農業大学第二高校のラグビー部員でもある。齋藤泰勝監督に会うと、いきなり「僕、高校生のとき花園での試合を村上さんに解説してもらったんですよ」とのこと。最近、こういうことが増えた気がする。長らく解説の仕事をさせてもらって感謝である。

齋藤先生は、東農大二高校時代、現在、キヤノンイーグルス所属のHO設楽哲也選手と同期のLOだった。慶應義塾大学に進学したが、高校時代の怪我のためにプレーは続けず、指導者の道を志したという。「最近、津久井の取材が増えて、マネージャーみたいになっています(笑)」
津久井選手については誌面に詳しく書きたいが、よく食べ、よく笑い、すごく楽しいインタビューだった。彼女のキャラクターが少しでも伝わればと思う。153㎝、53㎏という小さな体だが、タックルが好きで、激しいコンタクトプレーをいとわない。それでも怪我が少ない。天性の体の強さと、身のこなしの上手さがあるのだろう。いまは「次のワールドカップでのベスト8が目標」と言うのだが、そのとき、津久井選手はまだ21歳。いったい、これからどれほど素晴らしいプレーを我々に見せてくれるのか、ほんとうに楽しみになった。

話は変わって、14日、15日と二夜続けて高田馬場のノーサイドクラブでイベントがあった。14日は東芝ブレイブルーパスの大野均選手とのトークライブ。大野選手と僕が一対一でトークするのは、ノーサイドクラブでは6年ぶりだった。大野選手はノーサイドライブの第一回目のゲストなのだ。日本代表の話などは皆さん、知っていることも多いので、それ以外の話も多かったのだが、気分転換に料理をする話や大学時代のアルバイトで居酒屋の厨房にいたことなど、面白おかしく聞かせてくれた。2015年の南アフリカ戦勝利についての話では、最後のリーチキャプテンの判断について「あれはリーチだからこそ」と話し、こう説明した。「リーチが一番、日本人選手の力を信じているんです。だから、トライを狙ったんだと思います」。これはとても嬉しい話だった。
15日は、ラガールデー。女性サービスデーで東芝の小川高廣選手、リコーブラックラムズの中村正寿選手、サクラフィフティーンの日向寺亜依選手をゲストにプチトーク。

日向寺選手のさっぱりした性格に魅了され、中村選手、小川選手の東福岡高校、日本大学の先輩後輩ならではのトークに笑わせてもらった。リコー対東芝のSH対決、楽しみだ。

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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