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8月5日の深夜、JSPORTSでスーパーラグビー2017の決勝戦の解説をさせてもらった。結果は皆さんご存知の通りで、クルセイダーズが9年ぶり8度目の優勝を飾った。表彰式後、今季よりクルセイダーズのヘッドコーチを務めるスコット・ロバートソンが、ブレイクダンスを披露したのだが、それは最初の放送には入っていなかった。YouTubeなどでは紹介されているみたいだ。微笑ましい光景だった。
悲願の初優勝を狙ったライオンズだが、立ち上がりから攻勢に出ながら、前半7分、ライオンズの中では小柄なSOエルトン・ヤンチースが孤立した瞬間にクルセイダーズNO8キアラン・リードに激しいタックルを受け、WTBセタ・タマニヴァルに約70mを走り切られてしまう痛恨の失トライ。2分後にもトライを奪われたライオンズは、何度攻めてもトライが奪えず、前半26分、ヤンチースが約50mのPGを決めるのが精いっぱい。
38分には、スピードあるFLクワッガ・スミスが、クルセイダーズFBデイヴィッド・ハヴィリとハイパントのボールを競り合ったとき、ハヴィリがジャンプした足下にぶつかってしまい、ハヴィリが頭部から落下。危険なプレーとしてレッドカード(退場処分)を受けてしまう。意図的なタックルではないが、間に合いそうもないボールに走り込んだところに、狙い通りに試合が運べない焦りがにじんでいた。
得点源であるラインアウトからのボールを止められ、個々のパワフルな突進も前進できず、しかもFWが7人になって、スクラムも不安定に。終盤は追い上げたが届かなかった。クルセイダーズの規律正しい組織ディフェンス、激しく前に出る圧力は凄まじかった。クルセイダーズのLOサム・ホワイトロックキャプテンは、「アウェイの地でよく頑張ってくれた選手を誇りに思う。苦しい試合になるとは思っていた」と話した。自身は、キアラン・リードの16タックルに次ぐ、15タックルで何度もチームのピンチを救った。202㎝、120㎏のホワイトロックはじめ、FW前5人のディフェンス能力の高さはクルセイダーズの強さの要因の一つだが、22歳のCTBジャック・グッドヒュー、FBデイヴィッド・ハヴィリはじめ、若い選手が成長していることは、再びクルセイダーズの黄金時代の到来を予感させる。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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