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5月29日、「リポビタンDチャレンジカップ2017」(ルーマニア代表戦・アイルランド代表戦)へ向けた日本代表メンバー33名が発表になった。海外のスーパーラグビーチームで活躍するリーチ マイケル(チーフス)、ツイ ヘンドリック(レッズ)、アマナキ・レレイ・マフィ(レベルズ)も選出された。キャプテンは昨年に引き続き堀江翔太、立川理道が共同で務める。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、記者会見で「セレクションに明確性を示したかった」とコメント。昨秋の日本代表戦以降、ジュニア・ジャパンが参加したPRC(ワールドラグビーパシフィックチャレンジ)、4月、5月に日本代表が参加したARC(アジアラグビーチャンピオンシップ)、スーパーラグビーのサンウルブズ、そして、これらに所属しながら試合に出ない選手や怪我明けの選手が一貫性を持ってトレーニングするNDS(ナショナルデヴェロップメントスコッド)で、80数名の選手を見てきたなかでの選考であることを明言した。
メンバーを読み上げる前には「本来は選ばれるべきだったのですが、怪我のために選考を見送った選手がいます」と、小澤直輝(サントリーサンゴリアス)、布巻峻介(パナソニックワイルドナイツ)、アニセ・サムエラ(キヤノンイーグルス)の3人の名前をあげた。小澤の評価は高かったようで、土曜日に所属チームの練習で怪我をしてしまったことを残念そうに語った。そして、一気に読み上げられた33名は以下の通り。
「ナショナルチームの選手選考はハードな仕事です。がっかりしている選手もいるでしょう。しかし、それはむしろ良いことで、なぜ選ばれなかったのか、コーチがフィードバックすることで、選手の成長を促すことも大切です」。また、今年の6月のテストマッチについては、「他国のコーチも同じ考えだと思いますが、未来を見据えたメンバー選考もしています」と、2019年に向かってさらに実力を引き上げたい若い選手を選考したとも説明した。
6月の3試合については「大きなサイズの相手ですから、ハイテンポなラグビーをしたい。セットピース、ディフェンス、アンストラクチャー、この3つのエリアにフォーカスしたいと考えています」と語った。試合に出場すれば日本代表初キャップとなるのは、庭井祐輔、江見翔太、デレック・カーペンター、ウィリアム・トゥポウの4人。
■日本代表メンバー
FW:18名
PR1石原慎太郎、稲垣啓太、山本幸輝、HO庭井祐輔、日野剛志、堀江翔太◎、PR3浅原拓真、伊藤平一郎、知念雄、LO梶川喬介、ヘル ウヴェ、真壁伸弥、谷田部洸太郎、FLツイ ヘンドリック、徳永祥尭、松橋周平、NO8アマナキ・レレイ・マフィ、リーチ マイケル
BK:15名
SH内田啓介、田中史朗、流大、SO小倉順平、田村優、松田力也、WTB江見翔太、福岡堅樹、山田章仁、CTBデレック・カーペンター、立川理道◎、ウィリアム・トゥポウ、ティモシー・ラファエレ、FB野口竜司、松島幸太朗
◎はキャプテン
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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