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書くのが遅くなってしまったが、3月12日は、高田馬場のノーサイドクラブで恒例のトークライブの進行をした。ゲストは日野自動車レッドドルフィンズの佐々木隆道選手、そして、同チームを退団することが決まった君島良夫さんだった。いつもは笑いが多いライブだが、この日は、打って変わって参加者の皆さんが真剣なまなざしで聞き入る話が多かった。君島さんは、プロ選手の生活を続けながら、ジムでトレーニングのインストラクターも並行し、それも継続しながら、オーストラリアで学んだキッキングスキルを系統だって教えるプロコーチも始めている。新たな道を模索する君島選手の話は興味深かった。
2人は同い年の33歳だが、佐々木選手は現役生活を続行。「将来はエディーさんのような世界的なコーチになりたい」と勉強を続けている。体の使い方については、最近特に掘り下げているようで、「正しく立つって、どういうことか分かりますか」と、お客さんの立ち方を矯正する場面も。さまざまな人に会って話を聞くなどして、ラグビーのプレーに通じることを研究しているようだ。セカンドキャリアについて語る2人は真剣で、お客さんの心にも響く内容だったと思う。
この2人、同期ながらあまり仲が良くなかったようで、佐々木選手は、SNSなどを使って積極的に情報発信する君島選手のことを、「僕とは違うところにいる人だと思っていた」と、距離を置いていたようだが、一緒のチームになって急接近。今ではなんでも話せる仲になり、情報発信の大切さも理解し、トークライブ中も、インスタでライブの様子を発信していた。佐々木選手の負けず嫌いっぷりも面白かったなぁ。

13日は、ナショナル・デベロップメント・スコッドの合宿に参加している有望選手3人にインタビューをした。渡邉隆之、松田力也、小山大輝選手である。同学年の3人の和気あいあいとした楽しい座談会だった。これは、4月上旬に発行予定の日本ラグビー協会メンバーズクラブ会報誌に掲載されるもの。松田選手には過去にも何度かインタビューしたことがあったが、渡邉選手と小山選手は初めてで新鮮だった。初々しい3人に会えて、今後の活躍がますます楽しみになった。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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