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ラグビー コラム 2017年1月21日

近鉄の萩原寿哉選手、野口大輔選手トークライブ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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1月20日の夜は、新年第一弾のラグビー部マーラー・トークライブだった。ゲストは、近鉄ライナーズの萩原寿哉選手(写真左)、野口大輔選手だった。来週には入替戦があるが、練習後に駆けつけてくれた。萩原選手はチーム加入2年目、野口選手が1年目ということで、笑顔もさわやかフレッシュトークにお客さんの頬もほころびっぱなしだった。

萩原選手はご覧のイケメン。群馬県出身で前橋ラグビースクールからラグビーを始め、明和県央高校、立命館大学に進んだ。近鉄は多くの選手が社業とラグビーを両立している。萩原選手は、近鉄の大和西大寺駅のコンビニに勤務。お金の管理が仕事で、この日も収支を確認してから練習、そしてマーラーに駆けつけてくれた。面白いのはラグビースクール時代の話。萩原選手が兄弟でスクールに入ったところから家族のラグビー熱が高まり、「父は、ラグビー経験はなかったのですが、幼稚園児のコーチになり、母はプレーし始めて、女子チームのキャプテンになりました(笑)」。今も萩原選手が出る試合は群馬から応援に駆けつけてくれるらしい。

野口大輔選手は、東大阪市の枚岡中学でラグビーを始め、東海大仰星高校、東海大学に進学した。幼いころから小学6年生までサッカーをしていたという。「将来はサッカー選手になりたくて、地元の中学に入ったらサッカー部が無くて、野球部かラグビー部か迷ったのですが、体験に行ったら、ラグビーの監督が、君、センスあるってほめてくれて、それで始めました」。公立中学にサッカー部がなくてラグビー部はある。これ、「東大阪あるある」だ。こうして、東大阪市ではラグビー人口が増えていく。

野口選手の職場はなんと東花園駅。ホームに立ってアナウンスをすることもある。「尼崎行きって言いにくくて、たまに噛みます(笑)」。今年度の全国高校大会でも制服姿で改札に立ち、全国からやってきらラグビーファンのみなさんを見送っていたのだという。「帽子をかぶって、マスクをしていたら分からないですから」。東大阪市に自宅があるので、知り合いに声をかけられることも。「アナウンスしているときに視線を感じたら、中学時代の彼女でした。あんた、何してんの! 何してんのって、仕事や!なんてこともありましたね(笑)」

萩原選手はフランカーとして気になる選手にパナソニックの布巻峻介選手の名をあげた。「CTBからFLになったのに、すごくいいタックルをする。意識しますね」。また、同じパナソニックのデヴィッド・ポーコック選手のタックルからジャッカルの素早さに感心し、映像を何度も見てコツを理解し、練習でやってみたら、「コーチに反則をとられました(笑)」とのこと。その具体的な説明は興味深いものだった。

2人とも、サンウルブズ、日本代表を目指すと言ってくれたのも頼もしい。ベテラン選手がまだまだ健在の近鉄だが、若い選手の成長がチーム力を引き上げるのは確か。2人の将来も楽しみだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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