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1月19日は、日本ラグビー協会のジャパンクラブで、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチの記者会見があった。昨秋の日本代表戦の評価と、2017年の日本代表活動の概略を話すものだった。50分ほどの会見だったのだが、端的に書けば、「11月はアルゼンチン、ジョージア、ウェールズと良いステップを上がったが、フィジー戦は失望する試合だった。ウェールズ戦については、我々がどんなスタイルのラグビーをしたいのかを、示してくれた」という評価。
日本代表、サンウルブズの選手選考についての難しさについても語った。「NZ(ハイランダーズ時代)では、若い選手はアカデミーからピックアップすれば良かったのですが、日本では企業、大学とばらばらのチームから選ばなくてはいけない。サンウルブズの契約についても、所属チームがあるので時間がかかる」。ニュージーランドのように選手が個人の資格で動いていない日本の事情に戸惑いながらやっているとのこと。
今年の活動については、サンウルブズは、リアン・フィルヨーン選手を除いては、2019年に日本代表の資格を得られる選手を選んでいる(エドワード・カークも今後資格をとれる可能性がある)と説明した上で、こう話した。「2019年のメンバーはすべてサンウルブズから選ばれるのが理想です。しかし、プロの世界なので海外クラブでプレーする選手を排除はしません。そこはフレキシブルに判断したいと思います」。また、2015年の日本代表メンバーについては、「多くの選手が30歳を越えることを考えれば、次の世代を育て、準備しなければけない」と、堀江や畠山といった経験豊富な選手がいる中で若い選手を強化する必要性を強調した。
2月から5月にかけては、パシフィックラグビーカップ(PRC)、アジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)、スーパーラグビーと3つの大会があり、ジョセフHCによれば、PRC、ARCについては、若い選手を主体にサンウルブズの遠征に参加しない選手などを加えて戦っていく。サンウルブズは大人数で動くため、海外遠征に参加しないメンバーは日本に残り、ジョセフHCが指導する。昨年は自分達のチームに戻っていたが、今年はサンウルブズとして練習し、有望な大学生なども練習に参加させて、底上げを図っていくという。いずれにしても、昨年よりも強化は大きく前進することになりそうだ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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