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12月27日、第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会が開幕した。朝から降りしきる雨で、全選手が揃っての開会式が中止になる可能性もあったのだが、小雨になったため決行。比較的暖かかったので多くのチームがファーストジャージで行進していた。
選手宣誓は、日川高校の中澤俊治主将。例年のキャプテン同様、よどみなく立派な宣誓だった。「すべての人に感謝の気持ちを持ってプレーします」、「ノーサイドの笛が鳴るまで一心不乱に戦い抜くことを誓います」といったコメントが印象的だった。
JSPORTSの解説席では開会式から後藤翔太さんと一緒で、U18花園女子15人制では事情をよく知る後藤さんの解説がとても勉強になった。東軍ではNO8小西想羅、FB平野優芽、西軍では、CTB黒木理帆、中山潮音らが印象に残った。平野のダミーパスからのトライ。思わずうなった。試合後は、渡瀬あつ子さんが、花園第一グラウンドで、「楕円桜」をアカペラで熱唱。高校日本代表の選手達にも歌い継がれているラグビー応援歌。元日本代表ヘッドコーチのジョン・カーワン氏の依頼で作られたもので、ようやく花園の大会でも歌われて、嬉しかった。
初日は1回戦8試合が行われた。1回戦屈指の好カードとなった長崎北陽台対札幌山の手の試合は拮抗した展開になったが、後半は、長崎北陽台がブレイクダウン(ボール争奪戦)でターンオーバーを連発して流れをつかみ、突き放した。この他、27年ぶりの出場となった明大中野、花園常連の流経大柏、報徳学園、東農大二らが勝ち上がった。
28日は、1回戦の11試合が行われ、30日の2回戦からはシード校が登場する。
こぼれ話◎きょうは、JSPORTSでパナソニックの堀江翔太選手と一緒に解説だったのだが、試合前に高校時代の花園の思い出を聞いてみたら、「ボールボーイとか得点版やってましたよ」とのこと。全国大会には出場できず、裏方として手伝っていたそうで、第2グラウンドの得点版をあの箱の中に入って操作していたという。「あの窓から覗いてましたよ」。そう、グラウンドでプレーしている選手だけではなく、裏方のスタッフからも将来の日本代表は生まれるわけだ。花園ラグビー場は奥が深いなぁ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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