ヤマハ発動機、盤石の12連勝

12月18日は、ノエビアスタジアム神戸に行っていた。トップリーグ第12節、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対ヤマハ発動機ジュビロを見るためだ。何も仕事がなくても、この試合は生で見たいと思っていたのだが、今月下旬発売のラグビーマガジンにレポートを書くことになった。最寄りの御崎公園駅で顔見知りのラグビーファンの方に会ってチョコレートもらった。そんな、ちょっと嬉しい出会いもあって、気分よく取材開始。

スクラムの攻防はみどころの一つだったのだが、前半はスクラムでは大きな差は出ず、ヤマハの力強い攻撃と、スキのないディフェンスが目立った。ヤマハCTBヴィリアミ・タヒトゥアの前進力は凄まじい。前半はFBゲラード・ファンデンヒーファーの突破からWTB伊東力につないでトライ。ファンデンヒーファーファーが2本のPGを決めて、13－0とヤマハがリードする。

後半は神戸製鋼がSO山中亮平のPGでようやく得点。しかし、10分、ヤマハはファンデンヒーファーのハイパントからチャンスを作ってHO日野剛志がトライ。19分にも交代出場のCTBマレ・サウがトライを追加して、27－3とする。ここからは神戸製鋼が反撃し、山中のカウンターアタックからCTB林真太郎がトライ、ラインアウトモールからペナルティートライを奪って27－15まで差を詰めたが、最後はヤマハがPG2本で突き放した。神戸製鋼が接点で前に出られず、ヤマハのフィジカルの強さが際立つ勝利だった。

神戸製鋼の橋本大輝キャプテンは「相手のやりたいようにやられた、という感じです」と残念そうにコメント。ヤマハの三村勇飛丸キャプテンは「勝利は嬉しく思いますが、毎試合課題を修正してきて今のヤマハがあります。きょうも課題が出たので、修正して次のヤマハスタジアムに臨みたい」と飽くなき向上心を見せた。

ヤマハの清宮克幸監督は、12月24日のサントリーサンゴリアスとの全勝対決に関して質問を受けると、こう話した。「ぜひぜひスタジアムが満員になるように、メディアの皆さんには火をつけてもらいたいです。クリスマスイブですから、ファンの皆さんも予定があるでしょうけれど、その中にラグビーの試合も入れてもらいたい。磐田のファンだけでは満員になりません。全国のラグビーファンの皆さんに集まってもらいたいです」

■トップリーグ2016-2017第12節の結果
◇愛知・豊田スタジアム
豊田自動織機シャトルズ○49-24●Honda HEAT
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●24-37○サントリーサンゴリアス
◇千葉・フクダ電子アリーナ
クボタスピアーズ○36-17●コカ・コーラレッドスパークス
◇ノエビアスタジアム神戸
神戸製鋼コベルコスティーラーズ●15-33○ヤマハ発動機ジュビロ
◇大阪・ヤンマースタジアム
近鉄ライナーズ●12-59○東芝ブレイブルーパス
◇東京・秩父宮ラグビー場
キヤノンイーグルス○45-21●NECグリーンロケッツ
パナソニックワイルドナイツ○45-17●リコーブラックラムズ
◇宮崎県総合運動公園
宗像サニックスブルース●7-33○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス