人気ランキング
コラム一覧
11月12日の午後は、京都の宝が池球技場で関西大学Aリーグの2試合を取材した。日差しが強く、上着を着ていると汗ばむような陽気のなか、第1試合で地元の京都産業大学と関西学院大学が対戦した。京産大が強みのスクラムでターンオーバーから先制トライをあげたが、その後は関西学大がFWの波状攻撃でゴールに迫り、約5分にわたって攻め続けるシーンも。ここを耐え抜いた京産大は、前半34分、相手ボールを奪っての速攻で、SO高原が抜け出してトライ。その後は波に乗ってトライを重ねた。終わってみれば、57-0という完封勝利。スクラム、モールの強みを存分に生かす勝利だった。京産大の大西健監督は、「よく粘った」とディフェンスをほめ、「課題のラインアウトも100%の獲得率でしたね」と手ごたえをつかんだ様子だった。
第2試合は、こちらも地元・同志社大学と関西大学の戦いとなった。同大有利の前評判のなか、前半光ったのが関大の前に出るディフェンスだった。同大がFB崎口のトライで先制したが、13分には関大のPR後藤がインターセプトから30mを走りきって同点につながるトライ。その後も前に出るタックルでミスを誘った。
前半を終えて、19-10と同大のリード。関大の健闘が印象的だったが、後半に入ると、同大は、リザーブのSH大越元気らを投入し、テンポアップ。2トライを奪った後の13分には、ピンチのスクラムでターンオーバーし、この日、怪我から復帰のWTB松井千士が約70mを独走して、40-10と突き放した。最終的に差がついたが、CTB永富晨太郎、WTB安田卓平ら実力者が登場してチームを牽引。選手層の厚さを見せつけ、怪我から復帰の松井も3トライをあげた。
「関大はいいチームで、ここまで実力が出ていないだけだと思っていました。前半はBKの長いパスにプレッシャーをかけられましたね。後半は本来、同志社がやりたいラグビーでした。スクラムもまあまあ。松井は一対一になったら、確実にトライをとってくれる安心感がありますね」。エースの復活に山神孝志監督の頬も緩んだ。
■関西大学Aリーグ第5節、土曜の結果
京都産業大学○57-0●関西学院大学(前半19-0)
同志社大学○75-10●関西大学(前半19-10)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【限定】ラグビーワールドカップ2027 オーストラリア大会 プール組分け抽選会
12月3日 午後6:00〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ 埼玉ワイルドナイツ vs. 東京サンゴリアス
11月29日 午後12:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2025 帝京大学 vs. 慶應義塾大学
11月30日 午後12:50〜
-
【限定】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 メディアカンファレンス
12月2日 午後1:55〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2025 京都産業大学 vs. 天理大学
11月30日 午後1:50〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ トヨタヴェルブリッツ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
11月29日 午後12:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 関東学院大学 vs. 日本大学
11月29日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関西大学リーグ2025 関西大学 vs. 摂南大学 / 立命館大学 vs. 同志社大学
11月30日 午前11:35〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
