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ラグビー コラム 2016年10月2日

桑水流裕策選手、京都でトークライブ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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10月1日、西京極での試合後は、京都駅近くの中華料理店「清華園」でのトークライブだった。ゲストはリオデジャネイロ・オリンピックのセブンズ日本代表キャプテンであり、コカ・コーラレッドスパークスの桑水流裕策選手だった。当日は会心の勝利をあげたこともあり、第2試合でトヨタ自動車を破ったNECグリーンロケッツの某選手のお父さん達も来てくれていたので、客席は終始和やかな雰囲気だった。

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「僕、あんまりしゃべれないので」と言っていた桑水流選手だが、セブンズ日本代表のキャプテンに選ばれたエピソードやハードなトレーニング、オリンピックの選手村での出来事など、面白おかしく紹介してくれた。オリンピック予選に向かってキャプテンが決まったのは2015年の夏で、リーダーグループの中から誰がなるか分からなかったのだが、桑水流選手は大島佐利選手が適任と思っていたようだが、他の選手達は桑水流選手を推していたそうだ。

2016年に入っての沖縄での合宿は、エディー・ジャパンをしのぐものだったようだ。「さすがにこのまま練習したらみんな壊れてしまうんじゃないかと思って、一度だけ、瀬川ヘッドコーチに選手を休ませてもらえるように言おうとしたことがあります」。それくらい追い込まれたということなのだが、結局は言わずに耐え抜いた。「瀬川さんには、『もう走れないと思っても、パスが来ればボールを持って走るだろう?そこは気持ちの問題』と言われて(笑)」。また、瀬川ヘッドコーチには、「プロップとしては三番手」と言われ、最後のメンバーに残るのに危機感があったことも明かしてくれた。

オリンピックでは初戦のニュージーランドにターゲットを絞り、準備したサインプレーでトライをとったことなども聞かせてもらったのだが、ニュージーランドの各選手のステップの特徴、プレー選択のクセなどもすべて頭に入れて臨んでいたそうで、まさに周到に準備したとおりの勝利だったという。

選手村では他競技の選手との交流もあり、女子バレーボール選手と写真を撮ったりしたそうだが、2つ隣の棟にあったジャマイカの選手村に行って、ボルト選手と写真に納まった猛者もいたとか。

4年後のことについては明言を避けた。「リオにすべてを賭けてきたので、まずは一年一年です」。コカ・コーラはようやく今季初勝利。「ベスト8入りを目指したい」と、残りのシーズンへの意気込みも聞かせてくれた。

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村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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