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5月28日は、男女日本代表戦とサンウルブズの試合が立て続けに行われた。秩父宮ラグビー場で午前11時にキックオフされた「女子アジアラグビーチャンピオンシップ2016第2戦(最終戦)」では、女子日本代表(サクラフィフティーン)が女子香港代表戦に勝利。続いて、午後2時キックオフで行われた「アジアラグビーチャンピオンシップ2016(第4戦)」では、男子日本代表が男子香港代表と対戦し、59-17で勝利。男女ともにアジアの頂点に立った。
男子日本代表は序盤、香港の速い出足のディフェンスに苦しめられ、10-0でリードを許したが、20分を過ぎると日本代表がディフェンスを崩し始める。前半24分、CTB石橋拓也の突破でチャンスを作り、最後はLO小瀧尚弘がトライを返すと、28分、ディフェンスの出足を止めように、縦突破を繰り返し、最後は石橋がトライして、14-10と逆転し、以降は着々と加点。最後はスクラムを押し込んでペナルティートライを奪うなど、セットプレーも安定しての快勝だった。
◎試合結果
サクラフィフティーン○30-3●女子香港代表(前半10-3)
日本代表○59-17●香港代表(前半24-10)
スーパーラグビー2016第14節「ブランビーズ対サンウルブズ」は日本時間の午後6時45分から、オーストラリアのキャンベラで行われた。オーストラリアカンファレンスで、ワラターズの首位争いを繰り広げるブランビーズは、準備されたサインプレーでやすやすと防御を崩すなど、大量得点を狙って集中力の高い攻撃を見せた。ディフェンス面でも、スコット・ファーディー、デイヴィッド・ポーコックが先頭に立ってボール争奪戦に圧力をかけ、素早い出足のディフェンスでサンウルブズの攻撃を寸断した。
サンウルブズは1トライしか返すことができなかった。後半26分、交代出場のFBフィルヨーンが自陣からカウンターアタックを仕掛け、自らのショートパントを再度足にひっかけると、ボールはブランビーズのゴール前に転々。そこに走り込んだのは、FLリアキ・モリと、WTB山田章仁。最後は山田がこぼれ球を拾って右コーナーにトライし、5-54とした。他にも見せ場を作ったサンウルブズだが、その後も2トライを奪われ、5-66で敗れた。
今回の敗戦は、17-92でチーターズに敗れた試合より、実力差を見せつけられた気がする。ボールを動かす各選手の高いスキル、攻守の反応スピードの速さ、整った組織プレーなどなど学ぶべきことの多い80分だった。そして、この相手と戦えた選手達は確実に成長すると思える試合でもあった。
◎試合結果
ブランビーズ○66-5●サンウルブズ(前半28-0)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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