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1月6はずっと枚方市にいた。朝、枚方市駅から京阪交野線で村野駅へ。東海大仰星高校ラグビー部の練習に行ったのだが、時間の確認をせずに行ったら練習が午後になっていた。しかし、運よく伏見工業高校出身という能坂コーチと話ができて楽しかった。いったん枚方市駅に戻って、雑事を済ませて再び東海大仰星へ。「私市」行きの電車に乗るのだが、これを「きさいち」と読めるのは地元の人か、よほど教養のある人だという。僕は毎回読み方を忘れている。
東福岡との準決勝を明日に控えながら、この日も100名を超える全部員が同じメニューで練習していた。いつものことだが感心させられる。効率がいいようには見えないが、仰星は「全員ラグビー」を掲げ、常に全部員で練習する。普段は中学生も一緒なので150名を超える。中学生は高校生のプレーを見て学び、高校生は中学生に優しく指導する。それが人を育て仰星の継続した強さにつながるのだ。
この日は何度も湯浅監督のカミナリが落ちた。「3年生からは熱が伝わってきましたが、1、2年生がダメでしたね」。叱っている内容は、ディフェンスシステムに対する指摘だった。明日の試合のことだけを考えれば、1、2年生をそれほど叱る必要もないのだが、「彼らは、もし明日負けても、明後日練習しますから」と言っていた。
最後は全員で円陣になってのスクワット(10回のみ)。「マネージャーも入れ~、隣は学年バラバラやぞ~」(湯浅監督)。「中3日あったことで、コンディションを整えつつ、しっかり練習できました。東福岡は高校ラグビーをリードしてきてチーム。藤田雄一郎監督も熱い指導者で尊敬しています。明日は、ボールを持ってしっかり立っているチームが勝つ。シンプルだと思います」。高校レベルでは卓越した理論に裏打ちされた仰星ラグビーの指導者が言う言葉だからこそ、重みがある。SO岸岡は言った。「全員でいい練習ができました。去年、(東福岡に)負けた悔しさがあってこそ、今年のチームがある。これを最後の練習にしたくはありません」。
昨年の準々決勝では東海大仰星は、東福岡に12-43で敗れた。果たして、今年の結末は。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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