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ラグビー コラム 2015年9月7日

重光泰昌選手、あの走法の秘密

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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9月6日の夜は、京都駅至近の清華園で第5回ラグビートークライブだった。ゲストは重光泰昌選手。京都の伏見工業高校から龍谷大学、そして近鉄ライナーズで13年目のいぶし銀スタンドオフ(SO)である。トークのほうは最初から最後まで不思議オーラ全開の、僕がこれまで経験したトークライブの中でも出色のユニークさだった。

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トークはTシャツの説明から始まった。
「これ、タウファ統悦が立ち上げたTシャツブランド、ティモア(TimoA)のものです。きょうは、これだけ宣伝しに来たようなものでして」。

で、それはどうやって買えるのですか? 
「詳しいことは、公式ホームページでご確認ください」
詳しいこと分かってないやんっ!(爆笑)

TimoAの公式オンラインショップ
http://timoa.jp/topics/detail.php?id=1

20150906-3.jpg

その後は、前日のサントリーサンゴリアスの逆転負けの真相や、今年の近鉄ライナーズについていろいろ伺った。急成長のCTB東郷拓也選手については、「もともとSOで、いいものを持っていたのですが、CTBで開花しましたね」とのこと。
重光選手も、いろいろアドバイスしたのですか。
「ええ、まあ、僕の弟子ということにしておいてください」

重光選手独特の走法についての話は興味深かった。以前、高校の後輩でもある三宅敬選手が日本代表でやらせてみたい選手として重光選手の名前をあげていた。「ジョージ・スミスのタックルを軽くかわして抜け出しましたから。あのステップは世界に通じると思うんです」(三宅)。この話を、重光選手に振ってみると、「ありましたねぇ。ジョージ・スミスはタックルに入れると思って来たようですけど、その時僕はもういなかった。ええ、軽く抜きました。まあ、その1回だけですけど(笑)。僕、凄い人のところには、できるだけ行かないようしているので」。

スピードの緩急で抜け出すコツを聞いてみると、こんな答えが返ってきた。「トップスピードを見せない、ということです。6のスピードで抜けるなら6で抜く。あるいは、7から8にスピードを変えて抜く。僕にタックルするにはどのくらいのスピードで止められるのかというのを、わからないようにするのです。種をまき続けて、勝負どころの大事なところでスピードを変えて抜く」

このあたりのコツは、すべて高校時代に培われたそうだ。「僕の高校は、10番、12番の選手はタックルされると叱られるんです。体が小さいのだから怪我するだろう、かわせ、と。そして、僕らがタックルすると他の13人が叱られる。こいつらにタックルさせるな、と。つまり、10番、12番はゲームをコントロールすることに専念するんです」

ちなみに、2008年に僕がインタビューしたとき、「目標は日本代表」と言っていたので、今はどうですか?と聞くと、「今も日本代表です」とのこと。「トモ(トンプソン ルーク)には伝えてあるのですが、パスポートも更新したし、準備して待っているから、いつでも呼んでくれと。いつでもイングランドへ行く準備はできています。エディーさんに伝わっているといいのですが」

バックアップメンバーに入っていませんよ。

「えっ! 入ってないとい行けないんですか? 行けますよね。大丈夫ですよね。僕は、いつでも準備はOKです」

重光選手、楽しいトークをありがとうございました。ご参加の皆さんもありがとうございました。「笑撃のあの話」は内緒でお願いします(笑)。

お知らせ◎清華園の次回のトークライブは、11月21日(土曜)夕方を予定しています。詳細が決まったら、このブログでお伝えします。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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