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2月1日は、秩父宮ラグビー場でトップリーグ・プレーオフ・ファイナルが行われた。快晴だったが、午後2時のキックオフ前、ピッチ上の気温は7.5度。試合の立ち上がりは、パナソニックのハイパントをヤマハがノックオン、そのスクラムで、ヤマハがコラプシングの反則。そして、パナソニックSOバーンズがPGを決めるという、挑戦者のヤマハにとってはけっしていい入りではなかった。
それでも、ヤマハは相手陣で得たPKを二度ともPGを狙わず、ラインアウトから攻め、モールから逆転のトライを奪う。11分、今度はパナソニックがバーンズのキックパスをCTB霜村がキャッチし、WTB北川につないでトライ。8-7とする。ここからはパナソニックが決定力を見せつけ、バーンズ、山田章仁が連続トライで、20-7と突き放す。山田のラインブレイクからのトライは見事だった。ヤマハもWTB中園がトライを返して、前半を23-12で折り返す。
「14点差までと思っていたので、11点差は上出来」(清宮監督)。その言葉通り、ヤマハは風上に立った後半に攻勢に出たが、ハンドリングエラーも多く攻めきれなかった。「用意したプランはほとんどできなかった」と、清宮監督。「それがファイナルなのでしょう」とも。
最後は、パナソニックが交代出場のJPピーターセンからパスを受けた北川がトライして勝負を決めた。これもヤマハが自陣から攻める中でボールがこぼれたものだった。「2つの強いチームがぶつかりあった価値のある決勝戦です。我々も23人をすべて使い切らないといけない厳しい戦いでした。選手を誇りに思います」(パナソニック、ロビー・ディーンズ監督)。粘り強い防御、個々の的確な判断とスキルが光る連覇だった。プレーオフMVPには、パナソニックの山田章仁が選ばれた。
■トップリーグ・プレーオフ・ファイナル結果
パナソニックワイルドナイツ○30-12●ヤマハ発動機ジュビロ(前半23-12)

追記◎きょうの解説は、4K対応放送の特別版を、僕と小林深緑郎さん、実況の矢野武さんで収録した。3月から開局される「Ch.596 スカパー!4K総合」で、3月1日以降に見られるようです。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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