人気ランキング
コラム一覧
金曜日は秩父宮ラグビー場で、サントリーサンゴリアス対キヤノンイーグルスの試合をJSPORTSで解説した。予想通りの大接戦になったが、サントリーが3戦連続で辛くも競り勝った。
キヤノンは前半の最初にゴールラインに迫りながら二度トライを獲りそこなったシーンがあった。一度目は、キヤノンがターンオーバーから大幅ゲインしたところで、トゥシ・ピシはじめサントリーの防御の戻りが素晴らしくゴールライン上で止めたものだったが、二度目はキヤノンがスクラムで激しくプレッシャーをかけてボールを奪いながら押さえられなかったもの。
前半31分、サントリーはPR畠山のトライで13-3としたが、キヤノンも直後のスクラムからNO8菊谷が持ち出し、SH福居がラックサイドを抜け出してトライを返す。13-10で迎えた後半は、キヤノンFLアダム・トムソンが、SOカラム・ブルースのキックパスを獲ってそのままトライ。17-13と逆転する。このあたりから、キヤノンのペースになりそうだったのだが、ラインアウトが安定せず、ことごとくボールを失ってリズムに乗れなかった。
逆にサントリーは、後半32分、シンビンで7人なったキヤノンFWに圧力をかけ、スクラムからNO8スカルク・バーガーが逆転のトライ。36分、キヤノンのWTB和田拓が、交代出場のFBスライマンケルのキックを追って右隅に飛び込んだが、これはTMO(ビデオレフリー)でノックオンと判定され、そのまま20-17でサントリーが逃げ切った。
「僕のノックオンで試合が決まってしまった。ああいうところで冷静にプレーし、チームの勝利に結び付けられる選手になりたい」と和田選手。「サントリーは最後のブレイクダウンでもプレッシャーをかけてきた。本来なら僕らがやるべきプレー。そこが強いチームなのだと思います」
勝った大久保直弥監督は、大きなため息をつきながら会見場に現れた。「よく勝ったという試合です。すぐに良くなるとは思えない。もう少し、やることをシンプルにしなければいけないのかな、とも思います。若い選手も多いので少しずつ階段を上って行きたいです」
小野晃征選手は、「得点できない試合が続いているが、キーポジションの経験ある選手がいいので勝っているのだと思います。いまはチャンピオンシップを狙えるレベルではない」と、率直な感想を話していた。
■トップリーグ・ファーストステージ第3節結果(9月5日)
秩父宮ラグビー場
サントリーサンゴリアス○20-17●キヤノンイーグルス(前半13-10)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ラグビー 全国大学選手権 25/26 3回戦-1 東洋大学 vs. 帝京大学 / 3回戦-2 早稲田大学 vs. 関東学院大学
12月14日 午前11:20〜
-
ラグビー 全国大学選手権 25/26 3回戦-3 関西学院大学 vs. 福岡工業大学 / 3回戦-4 京都産業大学 vs. 慶應義塾大学
12月14日 午前11:20〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 入替戦 大東文化大学 vs. 専修大学
12月13日 午前11:20〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-4 コベルコ神戸スティーラーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
12月13日 午後4:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-6 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ
12月14日 午後2:45〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-1 ブラックラムズ東京 vs. 東京サンゴリアス
12月13日 午後12:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-3 トヨタヴェルブリッツ vs. 三重ホンダヒート
12月13日 午後2:20〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-5 横浜キヤノンイーグルス vs. 静岡ブルーレヴズ
12月14日 午後2:20〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
