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JSPORTSで放送中のトータルラグビーで、堀江翔太の特集が流れている。IRB(国際ラグビーボード)が作っている番組なので、世界の注目選手と並んでの取材だ。堀江翔太は飾らない言葉で「勇気と自信を持って世界に出て行ってほしい」、「自分の経験を輪かい人に伝えたい」などと語っている。堀江の後に、元イングランド代表のジェイソン・ロビンソンの特集もある。ジョージ・グレーガンもコメントしている。
その堀江がプレーするスーパーラグビーは、第18節を終えてオーストラリアのワラタスが勝ち点53でレギュラーシーズンの1位を決めた。NZのクルセイダーズ(46点)、南アフリカのシャークス(46点)がこれに続く。この3チームは、上位6チームによるプレーオフ進出を決めたが、クルセイダーズは、4位ハイランダーズ(42点)との直接対決を残しており、ここで逆転される可能性はある。1、2位は準決勝からの登場なので、ハイランダーズに勝利して2位を決めたいところ。
現在8位のフォース(オーストラリア)のニック・カミンズのコカ・コーラレッドスパークス入りが明らかになったが、オーストラリアのラグビーファンにとっては衝撃的なニュースだった。ニック・カミンズは、現在、オーストラリア代表では、ファーストチョイスのWTBであり、今季のスーパーラグビーでも7トライをあげている。その言動もユニークで、カルト的な人気を誇っているようだ。
オーストラリアラグビー協会は海外でプレーする選手を代表に選ばない。日本行きは来年のワールドカップに出場しないことを意味する。しかし、今回の来日が「家族のため」ということで多くのファンや関係者が理解を示しているようだ。父親は癌の闘病中で、弟と妹が難病(嚢胞性線維症 のうほうせいせんいしょう)を患っており、家族を支えるためにも、条件のいいプレー環境を選んだ。レッドスパークスは、決定力あるWTBを探していた。条件が合致したということだ。
嚢胞性線維症は、今のところ根本的な治療法がなく、平均寿命は30歳台だという。だが、症状はさまざまで、実は、カミンズと同じフォースで活躍するHOナイサン・チャールズがこの難病でプレーを続けている。嚢胞性線維症で、コンタクトスポーツのプロとしてプレーするのは世界でも彼一人なのだとか。18節の試合でも俊足を飛ばしてトライをあげていたが、いつ何が起きても不思議のない状況でプレーを続ける彼は多くの人に勇気を与えているだろう。
そういえば、ニック・カミンズの長髪にテーピングのヘアースタイルは、日本でも同じカツラを被るファンが出そう。そして、彼のニックネームのハニー・バッジャー(ラーテル)という動物。「世界一怖いもの知らずの動物」ということで、トップリーグの名物選手になってくれそうだ。カミンズのトップリーグ出場を楽しみに待ちたい。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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