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7月4日午後、日本コカ・コーラ株式会社本社で、「コカ・コーラ レッドスパークス」の強化に関する記者会見があった。すでにご存じの方も多いと思うが、この春からのチーム名表記には、昨年までの「ウェスト」が消えていた。コカ・コーラウェスト株式会社のチームではあるが、今後は、グループ全体で支援し、普及活動なども拡大されることになった。
この日は、オーストラリア代表のニック・カミンズ選手(CTB、WTB、フォース所属)が加入すること、全国でのラグビークリニック開催、チーフPRオフィサーとして、サッカーの元日本代表・北澤豪さんが就任するなどの発表があった。北澤さんは、会見場に現れると、反応の薄い報道陣に対して「すごくアウェイな感じがします」と笑わせたが、「ラグビーとサッカーはお母さんが一緒。そこ(原始的フットボール)から楕円球と丸いボールになっていったのですから」と語り、同じ起源を持つスポーツとして応援したいとアピールした。
向井昭吾GMは、チームの強化策を説明。カンタベリー協会のラグビーアカデミーへの選手留学(今春は有田隆平選手が参加)や、フランスのクラブチームである「ボルドーベーグル」との交流でFWの強化を図るなど、より高いレベルの経験を積ませることに力を注ぐことを明らかにした。「将来的には、ニュージーランドのITMカップ(州代表選手権)に出場する選手に出て来てほしいのでそれを目指せる選手を送りたいですね」。
また、オールブラックスのS&C(ストレングス&コンディショニング)コーチであるニック・ギル氏と2年契約をし、スポットで来日するほか常時サポートしてもらうことで選手のフィジカル、コンディショニング面のレベルアップを目指す。「人気実力ともにトップリーグの強豪チームとなり、2019年ワールドカップで日本代表入り選手を育てたい」と、チーム強化を進めつつ、日本ラグビーのレベルアップに貢献する意気込みを語った。
山口智史監督は、目指すラグビースタイルについて「堅守速攻」と説明した。「平均身長、体重ともにトップリーグで一番小さいのが現状です。ボールを素早く動かして勝負したいです」。トップリーグの初戦は、8月23日、対サントリーサンゴリアス(於:熊本県総合運動公園、午後6時キックオフ)、強豪相手にどんなプレーを見せるか。またニック・カミンズ選手はスーパーラグビー終了後に合流する。コンディションが良ければ初戦から出てくるかもしれない。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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