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書くのが遅くなってしまったが、来年のラグビーワールドカップのオセアニア予選でフィジーがクック諸島を、108-6で破り、出場権を獲得した。サモア、トンガは2011年大会でプール3位以内に入っていたので、すでに出場は決まっており、フィジーだけが予選に回っていた。今やクルセイダーズのトライゲッターとなったネマニ・ナドロ(NEC)も活躍したようだ。
フィジーが入るのは、「死のプール」とも言うべき、A組。イングランド、オーストラリア、ウェールズ、そして敗者復活トーナメントの勝ち上がりチームとなる。フィジーは2015年9月18日の開幕戦(トゥイッケナム)で、ホスト国のイングランドと戦う。この5チームの中から、決勝トーナメントに進出できるのは2チームのみ。なんとも厳しい戦いである。
29日の日曜日は、京都にいて、山城高校で開催されて新スタートコーチの講習会で少し話をさせてもらい、午後は、同志社大学の田辺グラウンドで同志社大学対天理大学の試合を見ていた。この様子は、BS朝日のラグビーウィークリーでも紹介されるのだが、Aチーム同士の試合は、33-12で天理の勝利。長い時間ボールを保持して攻めながらトライが獲れずに苦しんだ同志社の選手達には、試合後、OBから「一人一人がもっと戦わないと」という旨の叱咤激励。彼らにどう響いたか。天理は上背はないが、鍛え上げられたFWがモールから3トライを奪い、粘り強いディフェンスも見せた。この両チームは、関西大学Aリーグの開幕戦(10月5日)で対戦する。
元日本代表の戸嶋秀夫さんが、59歳で急逝。ニュースで知って驚いた。僕はラグビーマガジン時代、東芝の選手、監督としての戸嶋さんにいろんな話を聞かせてもらった。初めて戸嶋さんのプレーを見たのは、高校生の頃だ。京都の西京極で日本代表対関西代表戦を見た。爆発的なスピードはなかったけれど、安定感あるステップワークで相手をかわす戸嶋さんを渋い選手だと思った。その後、日本代表のWTBとしてのプレーを何度も見た。キックオフで、まるでFWのロックのようにボールを追いかけ、大男にタックルする戸嶋さんを見て、なんというタフな選手だと驚いたことを覚えている。秋田県の出身で、金足農業、日大、秋田市役所、東芝府中で、寡黙にボールを、そしてボールキャリアーを追いかけた。ご冥福をお祈りしたい。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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