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6月23日、IRB(国際ラグビーボード)の最新の世界ランキングが発表され、イタリアに勝利した日本は、10位だったフィジーがサモアに敗れたこともあり、史上最高位の10位となった。ただ、イタリア戦勝利後の会見で、報道陣から「10位以内になる可能性があるが」と問われたエディー・ジョーンズヘッドコーチは、「うれしくはない。代表チームはW杯で勝つことが大切」と語った。「日本代表戦でスタジアムを満員にするには、W杯で勝つしかない」とも。W杯の怖さを知る選手からも浮かれたコメントはなかった。日本が来年の本大会一次リーグ戦う、南アフリカ、スコットランド、サモアは上にいる。下位はアメリカだけ。歴史的快挙を喜びつつ、着実に強化を進めたい。
◎IRB世界ランキング
※カッコ内は先週の順位
1(1) ニュージーランド 93.81
2(2) 南アフリカ 89.34
3(3) オーストラリア 86.94
4(4) イングランド 85.68
5(5) アイルランド 83.44
6(6) ウエールズ 80.70
7(7) フランス 80.01
8(8) スコットランド 77.78
9(9) サモア 76.59
10(12) 日本 75.39
11(10) フィジー 74.56
イタリア戦の山田章仁選手が相手のパスをカットしようとした結果、故意のノックオンとされ、ペナルティトライを奪われ、シンビンになったことについて、山田選手の立ち位置についてご質問があった。
競技規則には、「プレーヤーは手または腕を用いて故意にボールを前方にノックしたり、故意にスローフォワードをしてはならない。罰:ペナルティ。その反則がなかったならば、ほぼ間違いなくトライが得られたと認められる場合は、ペナルティトライを与えなければならない」という文言があり、山田選手がオフサイドであったかどうかは関係なく、ノックオンでトライを防いだと判定された時点でペナルティトライになる。
イタリア代表のFLベルガマスコ選手が日本戦で100キャップ目だったのに、最近のテストマッチでの慣例である先頭に立って出てくることをしなかったことについても質問を受けたのだが、本人が「特別扱いはしないでくれ」と頑なに拒んだ、とのこと。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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