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今夜は名古屋の瑞穂公園ラグビー場で日本代表対スリランカ代表戦が行われたが、僕はほぼ同じ時刻に行われていた、スーパーラグビーの首位攻防戦、ブランビーズ対シャークスの解説をしていた。複雑な気分だったが、日本代表戦は試合後に録画で確認することに。
日本代表が常に複数の選択肢を持ちながら、パスを回すと、スリランカの防御が対応できず、前半10分までに3連続トライで19-0。11分、ドライビングモールでトライを追加し、WTB藤田のトライもあって20分までに33-0となる。組織だって攻めているので、ミスは少なかったが、ときおり起こる日本にハンドリングエラーも、スクラムの圧倒的優位、個々のコンタクトスキルの差があって傷口は広がらなかった。アタックの精度は試合ごとに高まっているようだが、日本代表の春の課題である攻守の切り替えの早さについては、この試合では見る機会が少なかった。
日本代表は次週、アウェイで韓国代表と、25日には国立競技場で香港代表と対戦する。順当にいけば、25日に2015年のワールドカップの出場権を獲得することになる。韓国戦からは、スーパーラグビー組も帰ってくる予定。JSPORTSでスーパーラグビーが放送された金曜日、堀江翔太選手はレベルズで途中出場。試合前日の電話インタビューで、「この試合を終えたら、日本代表に合流します。悩んだのですが、僕がスーパーラグビーに挑戦したのは、自分自身のためもあるけど、日本ラグビーのためでもあるので」と、スーパーラグビーの経験を日本代表に伝えることが自分の挑戦の価値でもあり、戻る決断をしたとのコメントをしていた。
スーパーラグビーの首位攻防戦は、雨のコンディションもあって、キックの応酬が多かった。もう少し、「スーパー」な試合をしてほしかった気がするなぁ。
■アジア五カ国対抗・試合結果
日本代表○132-10●スリランカ代表(前半68-0)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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