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12月27日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場にて、第93回全国高校ラグビー大会が開幕した。47都道府県から51校が集っての入場行進がいつも通り、カラフルで圧巻だった。今朝は比較的暖かくて、コートを着込んで動いていると汗ばむほどだったのだが、どんどん寒くなって、午後には雷雨で試合が中断する史上初の事態に。とりあえず開会式は降らずに無事進行。バックスタンドでは、「ようこそ!東大阪市へ」「花園から世界へ」と歓迎の人文字があった(※写真は、国歌斉唱時のもの)。
選手宣誓は、倉吉北高校(鳥取県)の田中丈大(じょうだい)キャプテン。「2019年ワールドカップ、2020年東京オリンピックで、花園から世界へ羽ばたいていきます」と力強かった。やはり、この世代は目標が明確なのだと実感する。
開会式の後は、第1グラウンドで、U18花園セブンズが行われ、全国大会は、12:00キックオフの三島(愛媛県)対富山第一(富山県)、名護(沖縄県)対浜松工業(静岡県)から始まった。この2試合は三島、名護が勝ち上がった。三島の野本監督は、「昨年のこの大会で東京高校に負けてから、体づくりをしてきて、それが生きました。逃げることなく真っ向勝負してくれました」と選手の成長を喜んだ。花園で学び、課題を克服しての一勝だったわけだ。次の相手は、Bシードの大阪朝鮮。思いきりのいいチャレンジをしてくれるだろう。
仙台育英(宮城県)と大分舞鶴(大分県)の花園常連校の対戦は、仙台育英が競り勝ち、 接戦となった宮崎県の高鍋と札幌山の手は、15-5で札幌山の手が勝った。この他、名護(沖縄県)、東京(東京都)、尾道(広島県)が地力の違いを見せて勝ち進んだ。

メインスタンドの通路には、各ラグビーメーカーがショップを出していたり、トップリーグのダンディープレーヤー総選挙のパネルなどが飾られて賑やかだ。メインスタンドの正面入り口に入ったところには、JSPORTSのブースがあり、各会場の試合を放送するほか、写真のような小冊子が無料配布されている。大会のトーナメント表、平尾誠二さんのインタビューなどが掲載されているので、早めにゲットを。

正面入り口を入って左手にあるセプターのショップでは、「記念ラガーベア」を発見。東海大仰星や秋田工業、同メーカーのユニフォームを着用している学校のジャージを着ている。可愛いかも。これだけではなく、各メーカーがいろんな記念グッズを作っているので、のぞいてみてはどうだろう。

28日は、1回戦の残り11試合が行われる。初出場の3チーム、桂(京都府)、倉吉北(鳥取県)、坂出第一(香川県)も登場し、注目の浦和(埼玉県)は、第1グラウンドで、午後12時40分より、滋賀県の光泉と対戦する。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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