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書くのが遅くなってしまったが、大学選手権展望号(ラグビーマガジン別冊新春号 定価1,000円)が発売になっている。表紙は、中村亮土(帝京大)、福岡堅樹(筑波大)、藤田慶和(早稲田大)という学生ラグビーのスター選手。準決勝進出の有力候補がこの三大学であり、彼らを苦しめ、打ち負かすチームは現れるのか、このあと2節の各プールの試合に期待したいところ。そして大混戦になりそうな、プールCは明治と慶應が1勝をあげた。次週、両大学の対決があり、これに勝利したチームが一歩リードすることになる。しかし、東海対立命館の勝者にも、最終節で可能性が残るかもしれない。
展望号は、慶應・FB児玉健太郎、明治・田村熙、中央・羽野一志、東海の小原、石井、近藤のバックスリーなど注目選手の人物モノが並ぶ。もちろん、表紙の3人はたっぷりと。「記憶の中のセンシュケン」というコーナーでは、水谷眞(法政OB)、松尾雄治(明治OB)、林敏之(同志社OB)など、かつてのスター選手の思い出が。僕が林さんと、関東学院OBの箕内拓郎さんに話を聞いた。それぞれが、「勝負だけではない、何か」を大学ラグビで得た。
「試合の話しはしないけど、会えばパッと昔に戻る。そんな大会が50年も続いているのはすごいことですよね。いろいろなやり方は変わったけど、出た人はみんなそれぞれの思い出を持っている。そういう大会だと思います」(水谷さん)
「あの試合のことだけは思い出そうとしてもセピア色のまま。他はカラーで思い出すのに。一度も見返したことがないんです。あの試合は」(本城さん)。
「先輩たちのふるまい。それをとりまく人たち。張り詰めた空気。このチームに残された日々はあと僅か。この日の練習を絶対に最後にしないという全員の思いがそこにはあった」(清宮さん)。
いろんな角度から大学選手権を楽しみたい、そう思う。
お知らせ◎12月13日(金曜日)夜、高田馬場ノーサイドクラブは、ラガールデー。女性はドリンク20%割引。予約不要。初心者歓迎。遊びに来てください。
http://www.nosideclub.jp/info/2013/2013_1213_ragirlday.html
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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