人気ランキング
コラム一覧
日本時間の早朝4時30分より、日本代表の欧州遠征第3戦となるロシア代表との試合が、ウェールズ北西部のコルウィンベイで行われた。
日本は最初の攻撃でWTB藤田が大幅ゲインするなど、数多くのパスを繰り出しながら、何度も防御を破る。2分、FB五郎丸がPGを決めて先制(3-0)。8分、9分と、立て続けにロシアボールのラインアウト、スクラムでターンオーバーするも、ミスで、攻めきれず。11分には、防御背後へのキックをチャージされ、そのままトライを奪われ、3-7と逆転を許す。
ラインアウトからのモールでトライを返して、10-7と逆転したが、その後も日本が攻めてはミスの繰り返し。結局、前半は13-13の同点で終了。防御を何度も崩しながら、判断ミスも多く、トライが獲り切れない、ディフェンス面のリアクションも俊敏とは言えない。オールブラックス、スコットランド戦で見せた集中力もなく、もどかしい展開だった。
後半、日本代表は気持ちを切り替え、ボール保持者がしっかり縦に走り込み、素早いボール出しで攻め始める。インサイドCTB田村のパスからゲインするシーンも多々あった。安定するラインアウトから、次々に効果的な攻撃を繰り出し、後半8分には、CTBサウのトライで、28-13。スクラムを押し込み、ディフェンスでもよく前に出て、ロシアの攻撃の芽を摘み、完全に日本ペースとなる。
後半半ばからは、PR山下、LO真壁、FLアイブス、SH日和佐らを次々に投入し、30分には初キャップとなるWTB山田章仁も登場。何度も大幅ゲインを披露した。最終スコアは、40-13。「最後は良かったが、前半のパフォーマンスは到底受け入れられない」と、廣瀬キャプテンが言う通りの内容だったが、ハーフタイムで的確に修正できたところは評価できる点かもしれない。ただ、ハンドリングエラーの多さは見過ごせない。最終戦は、スペイン代表が相手。気持ちのいい内容で、締めくくってもらいたい。
■試合結果
日本代表○40-13●ロシア代表(前半13-13)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【限定】ラグビーワールドカップ2027 オーストラリア大会 プール組分け抽選会
12月3日 午後6:00〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ 埼玉ワイルドナイツ vs. 東京サンゴリアス
11月29日 午後12:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2025 帝京大学 vs. 慶應義塾大学
11月30日 午後12:50〜
-
【限定】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 メディアカンファレンス
12月2日 午後1:55〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2025 京都産業大学 vs. 天理大学
11月30日 午後1:50〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ トヨタヴェルブリッツ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
11月29日 午後12:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 関東学院大学 vs. 日本大学
11月29日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関西大学リーグ2025 関西大学 vs. 摂南大学 / 立命館大学 vs. 同志社大学
11月30日 午前11:35〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
