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7日午前中は、日本代表とウェールズ代表がキャプテンズラン(試合前日練習)を行った。会場となる東大阪市の近鉄花園ラグビー場の芝生のコンディションは上々で、強い日差しに光り輝いていた。

明日は、1万5千人以上の観客が見込まれている。高校以下のラグビー選手たちも5,000人以上来るという。未来を担う彼らにぜひともいい試合を。

11時からはスタンド前の広場でさまざまなイベントも行われる。こんなポスターも見かけた。スタジアム前の広場はお祭りのようになるみたいだ。噴水広場前のステージでもさまざまなイベントがある。僕も12時20分からのステージで司会をする。大畑大介さん、スリムクラブらと、試合を楽しむためのポイントを話していくことになる。分かりやすいルール解説もあって、初心者大歓迎の企画だ。広場では子供達が楕円球で遊べるアトラクションもある。
さて、前日練習は両チームとも最初の10分だけの公開だった。ウェールズは、元代表CTBで、アシスタントコーチのマーク・ジョーンズ氏がメディアの質問に答えた。「芝生も施設もファンタスティック。私見ですが、日本代表BKのスキルレベルは向上しており、セットピースからの攻撃に重点を置いているように見えます。セットプレーで圧力をかけないと、我々には危険な試合になるでしょう」
日本代表のほうは、エディー・ジョーンズHCと、バイスキャプテンの五郎丸歩選手が質問に答えた。「ランニングゲームにはいい天候です。ウェールズと戦えるのは光栄なこと。選手には最初から自分達のプレーに集中してほしい。すべての瞬間に全力を尽くさなくてはいけません。勝てば日本ラグビーの流れが変わるでしょう」(ジョーンズHC)。

五郎丸選手はこうコメント。「(トンガ、フィジーの連敗は)選手が自らゲームをコントロールしないといけないのに、エディーさんの声を待っているようなところがあった、積極的に選手同士で声を掛け合おうと、話しています。結果が出ていませんが、自信はあります。この試合で成長とか、そんなことではなく、勝つしかないと思っています」。この春のターゲットだった試合を迎え、どの選手の表情も引き締まっているように見えた。
こちらは、ウェールズ代表がメディア用に配布しているガイドブック。海外のラグビー関係者から見ると、富士山は、キックティーに見えるんだな。

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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