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26日は、ウイダージャパンセブンズ2013の行われた秩父宮ラグビー場にいた。大会の模様は、ダイジェストで、6月1日、20:45〜22:00、Jsports1で放送される。その解説だった。
出場したのは男子12チーム、女子3チーム。男子は、トーナメント1回戦の勝ち上がりチームがカップトーナメントに進み、負けチームがコンソレーションに進む仕組みで、女子は、3チームの総当たりで順位を決めた。朝9時半、リコーブラックラムズ対NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦で始まった大会は、トップリーグのスピードスターが個人技を披露しあって、駆けつけた熱心なファンを喜ばせた。
女子の優勝は、日本体育大学ラグビー部女子、MVPは小磯雅子選手(横須賀学院高校)が選ばれた。男子のコンソレーションではNTTコムが優勝。カップトーナメントは、リコーと東芝ブレイブルーパスの決勝となったが、その前の準決勝も熱かった。
NECグリーンロケッツ対東芝は互いにボールに激しく絡み合ったが、最後はブレイクダウンでカウンターラックから東芝がトライする「らしさ」を見せて決勝に進出。もうひとつ、サントリーサンゴリアス対リコーの準決勝では、リコーの横山兄弟が大活躍し、サントリーのディフェンス網を翻弄した。印象的だったのは、NECのPR瀧澤直選手の114キロとは思えない運動量とスピード。ディフェンス、突破、スクラムと奮闘した。7人制日本代表入りに向け、猛アピールといったところだ。
決勝戦はリコーと東芝が死闘を繰り広げた。東芝が伊藤真の独走で先制し、夏井のトライで12-0としたが、リコーも反撃して前半終了間際に横山伸一が逆転トライ。結果的にはこれが大きかった。決勝戦だけは10分ハーフだったので、東芝は無理に攻めず、タッチに出して、12-7とリードしたまま折り返したほうが良かった気がした。結局は、反則を犯して、そのPKから走られた。
後半も東芝が伊藤のトライで先制したのだが、最後も横山伸一が約50メートルを独走してトライし、28-26でリコーが競り勝った。MVPは、その横山伸一。「優勝を見ず、一戦一戦、戦おうと言って臨みました。7人制で何をすべきか、シンプルに突き詰めて勝てたと思います。7人制日本代表復帰も目指したい」と、前向きに語った。
表彰式の最後には松田努選手の引退セレモニー。「最後にチームとして、リコーと真剣勝負ができたことは、いい思い出になりました。負けたのは残念ですが、僕自身は今できる範囲の力を出し切ったので、楽しかったです」。最後は、チームメイトに15回胴上げされて秩父宮ラグビー場の芝を後にした。
写真は、チームを代表して準優勝の副将を受け取る松田。

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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