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日本時間の5月10日深夜に行われたアジア五カ国対抗2013のUAE代表対日本代表戦(於:UAE、ドバイ)は、日本代表が、15トライを奪って勝利。6連覇を全勝で飾った。
日本代表はこれまで出場機会の少なかった選手を軸に編成され、LO伊藤鐘史、真壁伸弥らがボール出しに身を削り、SO田村優、CTBクレイグ・ウイング、霜村誠一のフロントスリーが次々にチャンスを作って、WTB今村雄太、藤田慶和らを走らせた。今村雄太は4トライ。菊谷崇は3トライをあげた。6年ぶりのテストマッチとなったCTB霜村誠一は、正確なパス、隙を見ての大幅ゲインなど、安定感あるプレーを披露した。なお、この試合の日本代表は、5月5日に亡くなられた麻生修希くんを悼み、喪章をつけてプレーした。
■試合結果
UAE代表●3-93○日本代表(前半0-41)
■エディー・ジョーンズヘッドコーチ
「アタックやブレイクダウンなど、いいところもいくつかあった。しかし、相手は世界ランク96位のUAEなので、興奮できるようなことではない。次の大会に向けて、どう集中していくかが重要。選手たちはこれまでハードなトレーニングをしてきたが、UAE相手の試合では、まだ選手がどれくらいのレベルなのかは測れない。自分たちよりも上のランクのチームに勝つことが今後のビッグチャレンジだ」
■菊谷崇ゲームキャプテン
「試合の立ち上がりはインゴールまでボールを持っていったがトライを取りきれず、なかなか波に乗れなかった。しかし、時間の経過とともにコミュニケーションのレベルがあがり、日本代表が目指すラグビーができるようになったと思う。後半はフレッシュなメンバーが入ってきて、トライを重ねることができた。後半も取り切れない場面が何度かあったので、PNCに向けて練習を積み重ねていきたい」
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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