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日曜日はJSPORTSの解説で秩父宮ラグビー場にいた。関東大学対抗戦Aの開幕ゲームである。第1試合は、早稲田大学対日本体育大学。前半は、早稲田も動きが硬く、日体大の前に出るタックルがよく決まって、競った展開に。早稲田が中靏、荻野の両WTBらがトライをあげれば、日体大も、モールから、そして、SH堀川がラックサイドをついてのトライで、前半は26-14と、12点差の早稲田リードで折り返した。
後半に入ると、早稲田の個々の選手がよく前に出て、縦に崩してから横に展開する動きで、SO小倉が好ステップでタックラーを翻弄するなど、徐々に点差を広げた。最終スコアは、85-14。早稲田が13トライを奪ったが、両校の対抗戦での対戦で、日体大が二けた得点を奪ったのは2003年以来だった。
「初戦で硬さもあって、それがミスやディフェンスの甘さにつながった気がします。BKが突破しているのにサポートが遅く、いい形ではないのに無理にパスをしてミスしていた。個々は相手云々ではない。精神的なもろさも感じました。そのあたりにもアプローチしていければと思います」と後藤監督。課題は多いが、まずは無難なスタートといったところか。
この試合終了時点で、札幌で行われたトップリーグの試合で、NTTコムがパナソニクを破ったことが分かった。得点者を見る限り、SO君島、活躍したようだ。
さて、秩父宮ラグビー場の第2試合は、立ち上がりから帝京大学が、力強く前に出ながらボールをつなぎ、着々とトライを重ねた。後半30分に、FLイラウアがスピアータックルでシンビンになったが、その間もアグレッシブに攻め続けた。立教大学も局面を切り取れば、いいプレーもあるのだが、それがつながらない。前半は、帝京のスクラムトライもあって、35-0で折り返した。
後半に入ると、10分間でWTB磯田が3トライ。その後、立教が攻勢に出たが帝京は相変わらずディフェンスの意識が高い。反応良く止め続けて、しのぎ切った。後半30分あたりの攻防も見どころがあった。右に左にボールを動かして攻める帝京に対し、立教も粘り強いタックルで応戦する。最終的には磯田がトライ。そのあともう一つトライを追加できるシーンは、立教がインゴールに入ってからのトライセービングタックルでボールを置かせなかった。
最終スコアは、74-0。帝京の鉄壁ディフェンス、健在である。
■関東大学対抗戦(9月9日 秩父宮ラグビー場)結果
早稲田大学○85-14●日本体育大学(前半26-14)
立教大学●0-74○帝京大学(前半0-28)
■トップリーグ第2節・日曜の結果
パナソニックワイルドナイツ●22-25○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半17-3)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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