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8月31日、トップリーグの10年前が開幕した。観客は、8,447人。しかし、バックスタンドに陣取った両チームのサポーターの熱狂は、その数字以上の迫力だった。春、夏の練習試合でサントリーサンゴリアスに連勝したNECグリーンロケッツがどこまで迫れるか注目していたのだが、サントリーの攻撃力が勝った試合だった。
序盤からアグレッシブに攻めたサントリーは、前半5分、今季よりキャプテンを務めるLO真壁がトライ。幸先のいいスタートを切った。しかし、NECも昨季のトライ王、ネマニ・ナドロが、インタターセプトからトライを返し試合は拮抗する。神宮球場の花火で試合が止まる微笑ましいシーンもあった。前半を終えて、11-10とサントリーがリード。
ハーフタイムで、サントリーの大久保監督は、「ブレイクダウンで前のスペースを獲ろう」と指示。後半立ち上がりのサントリーは、一人一人の選手がよく前に出て、防御ラインを押し下げ、SHデュプレアの正確なパスからのテンポのいい攻撃につなげた。4分、ラインアウトからの攻撃でショートサイドを攻めてFB有賀がトライ。13分には、WTB小野澤が決めて25-10と突き放した。NECは、後半1分にチームとしてのハイタックルの連続でFL宮本がシンビン(10分間の一時退出)になったこともあり、サントリーのテンポについていけなかった。
試合後、NECのグレッグ・クーパーヘッドコーチは、「前半の1点差はポジティブ。後半、ゲインラインを越えられ始めたのが、サントリーの流れになったすべて」と淡々と話した。浅野キャプテンも「サントリーがSHからの少ないパスで縦に来るのは分かっていたが、そこで食い込まれた」と完敗を認めた。
サントリーの大久保直弥監督は、「予想通りのタフなゲームでしたが、運よく4トライ以上のボーナス点を獲って勝つことができた。最初の4試合はこのコンディション(暑さ)もあって難しい試合になる。少しずつでもステップアップできればいい」と笑顔で話した。
先制トライの真壁キャプテンも「開幕戦にはいい思い出がなかったので、ハッピーです」と話し始め、「今シーズンのファーストトライに舞い上がってしまいました(笑)。なかなかトライがとれないので予想していました。我慢していれば、必ずチャンスは来ると思っていました」と笑顔。真壁キャプテンは、いつも報道陣を笑わせるのだが、PG狙いの選択について質問され、「僕はラグビーに関してほとんど知識がありません。フーリーと話し合って決めた結果です」とコメント。大久保監督も「真壁にゲームコントロールは期待していません」と重ねて笑わせていた。
■トップリーグ開幕戦結果
サントリーサンゴリアス○39-15●NECグリーンロケッツ(前半11-10)
◎「アジア・パシフィック女子セブンズ」(8月31日〜9月2日マレーシア・ボルネオ)に参加している、女子7人制日本代表は、大会1日目でオーストラリア、カザフスタンを破った。
■1日目試合結果
日本○14-10●オーストラリア
日本○21-5●カザフスタン
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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