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土曜日の深夜はスーパー15の解説で、シャークス対ストーマーズ戦が終わったのは朝4時。とりあえず帰って眠って秩父宮になんとかお昼頃着いた。日本代表の募金活動がちょうど始まったあたりだった。福島県の子供たちを6月24日に招待するための募金活動である。選手達が笑顔で取り組んでいるのが、とてもいい。しばらく、メインスタンドのコンコースで募金活動をすると、続いて、募金箱をもった佐々木隆道選手や立川理道選手らが観客席に現れて、ファンのみなさんにお願いをしてまわっていた。パシフィックネーションズカップでも、募金活動は行われる。

セブンズ・フェスティバルのほうは、釜石シーウェイブスが東芝ブレイブルーパスを破るなど、15人制とは違う結果が次々に起こった。カップ(勝者トーナメント)の決勝戦は、福岡サニックスブルースとリコーブラックラムズ。横山兄弟ら俊足選手が並ぶリコーが健闘すると思ったのだが、福岡サニックスがカーン・ヘスケスの爆発的な突進を含めて、軽やかにボールをつないでリコーを翻弄した。巧みに角度を変えて走り込み、変幻自在にパスをつなぐサニックスのラグビーは、7人制では抜群の強さを発揮する。MVPは、カーン・ヘスケス。

藤井監督は「走り込みの成果が出ました。九州の大会で優勝し、この大会もぜったいに優勝しようと乗り込んできた。この勢いを次につなげたい」と笑顔で話していた。また、きょうのキャプテンを務めた濱里周作選手は、濱里三兄弟の一員として大活躍。「サニックスは体が小さいので、どこよりもきつい練習をして、組織で戦うよう、コミュニケーションをとってきました。優勝できて本当に嬉しい」と沖縄訛りで話し、会見場を和ませていた。
敗者トーナメントの決勝は、サントリーサンゴリアス対NECグリーンロケッツの対戦となり、サントリーが、WTB長野、SH成田らのトライなどでリードを広げたが、NECも後半、ネマニ・ナドロの3トライで追い上げ、大いに盛り上げてくれた。優勝はサントリー。女子の部では、3チームが出場。日本体育大学ラグビー部女子が優勝。鈴木美緒キャプテンは、「自分たちは体が小さい。でも、小さいことを理由に負けたくなかった」と語り、コンタクトを極力避け、サポートを分厚くしてトライを重ねた優勝を振り返った。
追記◎6月、7月といくつかトークイベントなどを計画中。明日の午前中にひとつ詳細を発表したい。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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