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月曜日の午後は、日本ラグビー協会の会議室で、トップリーグ・プレーオフの開催発表記者会見が行われた。優勝を争うトップ4の指揮官は、写真の通り。左から、中嶋則文監督(パナソニックワイルドナイツ)、和田賢一監督(東芝ブレイブルーパス)、エディ・ジョーンズGM兼監督(サントリーサンゴリアス)、岡村要ヘッドコーチ(NECグリーンロケッツ)。

最終節で東芝に大敗した中嶋監督は、「不甲斐ない戦いをしてしまい、ファンの皆さんにも申し訳ない。プレーオフではこれぞトップリーグという試合を見せるために準備したい。激しい試合になると思いますが、力を出し切ります」とコメント。対する和田監督に、大勝すると次がやりにくいのでは?と問いかけると「そうは思いません」ときっぱり。「パナソニックはベストではなかった。あのチームに勝っても、昨年負けたリベンジを果たしたことにはなりません。プレーオフではオールアウトしたい」と意気込みを語った。パナソニックのダニエル・ヒーナンは最終節の怪我でまだ出場は微妙だという。
1位通過のエディ・ジョーンズ監督は、負傷欠場していたキャプテンの竹本、トライゲッターの小野澤は「タブン、ダイジョウブ」と復帰予定を明かし、「NECはトップリーグで今季一番成長したチーム。ディフェンスも素晴らしいし、ボールへの働きかけも早い。セミファイナルの80分は、今季もっともすばらしい80分になるように戦わないといけない」と語った。これを受けた岡村ヘッドコーチは、「お褒めの言葉ありがとうございます。我々は紛れもなくチャレンジャー。ディフェンスからボールを動かしていきたい」と返したが、ジョーンズ監督の褒めちぎりにやや引き気味だった。
互いの要注意選手も聞いてみたのだが、ジョーンズ監督がNECのなかで「田村、ラトゥ、ナドロ」をあげたのに対して、岡村ヘッドコーチは「ジョージ・スミス、リーグの対戦では5回ほどジャッカルでボールを奪われました。それと、エディ・ジョーンズさん。何を仕掛けてくるのか怖いです」と隣のジョーンズ監督をチラ見。2人は、会見前にジョージ・スミスのジャッカル(タックル後にボールを奪うプレー)について話したらしく、岡村ヘッドコーチが、「タックルの後はボールから一度手を離さないといけないんだよ、と言っておきました」とスミスのボールへの絡み方について注文を付けたことも明かした。ジョーンズ監督は笑顔でスルー。互いにけん制し合い、早くも戦いは始まっていた。
◎セミファイナル 2月19日 秩父宮ラグビー場
12:00 東芝 対 パナソニック
14:00 サントリー 対 NEC
昨日の日記でも書いた7人制ラグビーの話題では、2月11日より行われていたHSBCアジアセブンズシリーズ タイセブンズ大会2日目、男子7人制日本選抜は、カップトーナメント決勝で香港代表に敗れ、準優勝で大会終了となった。
また、HSBCセブンズワールドシリーズ アメリカ大会(2/10〜12)3日目の男子7人制日本代表じは、ボウルトーナメント準決勝で7人制カナダ代表に敗れ大会を終了した。
◎7人制日本代表・村田亙監督
「NZ大会に続いて、ラスベガス大会に乗り込みました。トップリーグが終わったこともあり、山内、桑水流、鶴田のセブンズ経験者がチームに合流。プール戦では、NZとサモアに敗れたものの、NZ大会と比べ、確実に向上し、選手たちにも自信の笑みが出てきました。オーストラリア代表戦は、シンビン、レッドカードがなければ勝てるチャンスが十分にあった試合だけに残念でしたが、スコットランド代表戦は、後半早々に羽野が逆転トライを決め勝利。昨年の香港セブンズ以来の勝利となりました。NZ大会でのスコットランド戦ではトライ数9-0(55-0)での完敗だっただけに、この1週間での成長、選手たちの適応能力と試合に対する気持ちが、今回の結果につながったのだと思います。ボウル準決勝のカナダ代表戦は、前半0-7のビハインドも後半藤田が1トライを取り返しましたが最後に力尽きました。現地からも、日本からもたくさんご声援ありがとうございました。これから、香港、東京と続きますが、引き続きご声援の程よろしくお願い致します。」
◎7人制日本代表・山内貴之主将
「今回のラスベガス大会は、5戦1勝4敗で終わりました。予選ラウンドでは、随所に好プレーが見えましたが、細かいミスが目立ち、最終的にはスコアに繋げることができませんでした。しかし、NZ相手に2分程ボールをキープして得点したシーンもありました。スコットランド戦では、常に先手を取って試合を運ぶことができました。今後はいい流れを14分という短い時間のなかで、多く出せることが課題になってくると思います。ご声援ありがとうございました」
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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