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ラグビー コラム 2011年12月23日

伝説の名勝負&楕円球タイムトラベル

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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水曜日の夜は、大阪北浜のラグビー普及促進居酒屋「ラグビー部マーラー」で、忘年会だった。いつもここでトークライブをするときに集まってくる皆さんが軸だったけど、2時間半あまり、僕のトークをはさみながら食事するスタイル。もう、途中からは僕がしゃべっている間に皆さんがんがん割り込んできて、みんなでミーティングしているみたいだった。実は日曜日あたりから扁桃腺が腫れて(僕は疲れが扁桃腺に来る)、月曜日と火曜日はほとんど外に出ず、声も出さずにお医者さんに処方してもらった薬を飲んで部屋にこもっていた。というわけで、忘年会もノンアルコール。なんとか復活して、無事忘年会も終了。

翌22日、東京へ向かった。年明けの1月2日にNHK-BS1で放送される「伝説の名勝負」の収録のためだった。1985年1月15日の日本選手権、社会人大会7連覇の新日鉄釜石と、大学選手権3連覇の同志社大学の激突を、釜石の選手兼任監督だった松尾雄治さん、同志社大学の主将代行だった平尾誠二さんと振り返るものだ。この番組、なんと150分の枠があり、一試合まるごと見られる。その合間に、当時の選手たちへのインタビューなどが入る。試合を見ながら松尾さんと平尾さんが感想を話し、ハーフタイムや試合後にも当時を語る。僕はその進行役をさせてもらった。

ラグビー少年だった頃、あこがれの存在だったお2人とこの試合を見ながら話ができるというのは至福の時間だった。試合はミスもあるし、今のラグビーより組織化もされていないけど、味があって面白い。松尾さんと平尾さんの駆け引きもあり、興味深い話が多かった。天真爛漫な松尾雄治さんは、控室から全開。ジョークをとばしまくり、台本をほとんど見ずに、「こりゃ、編集にかかってるなぁ」と大笑い。対して平尾さんは、ちゃんと当時の映像も見返してきていた。これだけでも2人の性格が出ていて面白い。詳細は、以下より。
http://www.nhk.or.jp/bs/densetsu/

お知らせ◎ご存知の方も多いと思いますが、ラグビー専門WEBマガジン「RUGBY Japan365」の中で、「楕円球タイムトラベル」という連載がスタートしています。今回更新されたのは、僕が2000年に雑誌ナンバーに書いた「明治大学『彷徨 斉藤祐也主将の苦悩』」。永田洋光さん、大友信彦さんと僕が過去に書いたラグビー記事を、随時紹介していくものです。いまはまだ無料で見られますので、ご興味のある方はどうぞ。
http://rugbyjapan365.jp/premier-list/

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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