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ラグビー コラム 2011年10月17日

準決勝翌日

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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この写真は、決勝戦前、昼間にホテル近くの入江で撮影。この入り江にはセイリング・クラブがあって、日曜日に練習しているみたいだ。

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次は試合直前、イーデンパークのチケット売り場。完売の印は今回初めて見た気がする。

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月曜日は、テレビのニュースで繰り返しオールブラックスの決勝進出が報じられている。ニュージーランドヘラルド紙も大特集。天気は曇り。夜は雨が降りしきっていた。

過去6大会では、プールマッチで敗れたチームが優勝した例はない。オーストラリアも、アイルランドに負けたということはW杯に入ってチームが熟成しきれなかったということだろう。そういう意味では、オールブラックスはまったく危なげない戦いを続けている唯一のチーム。あのFWの強さを見ていると、もし準決勝の相手が南アフリカだったらどうなったのかと対戦を見てみたくなった。今のオールブラックスのFWに圧力をかけられるのは、南アフリカFWくらいかもしれない。もちろん、フランスが爆発する可能性もあるのだが。

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3位決定戦の話題では、準決勝でレッドカードを受けたウエールズのサム・ウォーバートン主将が3週間の出場停止処分となった。これで3位決定戦は出場できなくなった。

処分はウォーバートンがIRB(国際ラグビーボード)のヒアリングを受けたあとに発表された。本人は「故意ではなかった」と言っているが、IRBは、現在、危険なタックルに厳しく対処しており、持ち上げて頭から落とすタックルはレッドカードに相当する。こちらの新聞報道などでもレッドカードは正しいとする意見が多く見られる。処分については、IRB定款、競技に関する規定集の中に「相手をグラウンドから持ち上げ、その選手の足が地面から離れた状態にある時に、その選手の頭または上体から地面に落としたり、その選手の頭または上体から先に地面に接触することを余儀なくする行為 」については、程度の低いもので3週間、最大52週間の出場停止という制裁が推奨されている。

勢い余ってのことだし、厳しいけど、ウォーバートンはいつしか伝説の選手になる器だ。この試練でさらに大きく成長してくれることを期待したい。きっと将来、今回の件は、彼の数あるエピソードの一つとして語られることになるはずだ。

プチお答えします◎昨日のW杯準決勝で、一度入れ替え退場したピリ・ウィップーが戻った件ですが、「競技規則の第3条プレーヤーの人数」のところに、「入れ替わった選手は、その試合に再び加わることはできない」とあるものの、例外として、フロントローの場合と、「傷口が開いている、または出血しているプレーヤーとの交替は認める」と定められています。エリスは出血していましたので、ウィップーの出場は問題ありません。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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